嫌いなアイツとの恋愛のやり方
ん? 確か隣は空家だったような?

もしかしたら引っ越して来たのかもしれない。

このご時世、あまりご近所付き合いなんてしない人が多いけど。

こういう時の第1位印象って大事だから、と人影が見えると同時にいつもよりワントーン高めに声を発した。

「こんばんは〜 ……っ、げ!」

先程まで、好印象を与えることを考えてたとは思えないほど低い声が出た。

私の思わず出た拒否反応の言葉に目の前の人物も、同様に顔をしかめる。

「え? な、なんで?」
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