嫌いなアイツとの恋愛のやり方
わかりやすくも深く溜息を漏らす彼に、私の苛立ちは絶好調。

「言っときますけどね? あのメールはなかったも同然なんですからね? 誰がこんな冷血男を好きになるもんですか!」

本人に向けて言うのもどうかと思うが、腹のなかが煮え繰り返っているが故に口が止まらない。

そんな私の白い目で見ている彼は徐に部屋に入ってる行く。

はあ? ガン無視ですか?

と、またすぐに出てきたかと思えば差し出された紙袋。

「それは良かった。 これ 挨拶代りの菓子折りだ。 もう買ってしまったから嫌ならそっちで処分してくれ」
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