嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「……黙って聞いてりゃ、あいつ何様!? 」

ホッとしていたのも束の間、痺れを切らした声が響く。

隣にいた優花はだいぶ煮え切らないご様子で。

「まぁまぁ。 ……仕方ないよ」

内心、私も腑に落ちない部分はあったけど、そうも言えない立場の新人だから、ね?

「仕事できない奴に限って口が達者よね? 物の言い方なら、私の甥っ子のがよっぽど上手に言えるわよ」

口も悪いが、急におばバカを発揮するもんだから思わず笑いがでそうになった。

「てか、優花そろそろ戻らなくていいの?」
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