嫌いなアイツとの恋愛のやり方
私もだが、結構な立ち話をしていたので。

「終わったら連絡して〜 」

駆け足で戻る優花に手を振り、私も途中だったおつかいへと営業部に向かおうかとしたのだけど。

「それ、営業部の書類?」

すっかり忘れていた存在に気付いた。

決して気配を消していた訳ではないとは思うけど、……てか 優花の毒舌、聞かれてたけど大丈夫かな?

そんな心配をよそに、ずっと隣にいた五十嵐くんは私の手物にある書類を指差した。

「……そ、そうだけど」

「なら、預かっておくよ」
< 44 / 156 >

この作品をシェア

pagetop