嫌いなアイツとの恋愛のやり方
有無を言わせず私から書類を取り上げた彼。

まっ、どうせ営業部の書類なんだし、持って行ってくれるなんて私にとってはラッキーな話だ。

「ありがとう」

ここはお言葉に甘えてお願いする方がいいのかもしれない。

彼は総務部に用があるって言っていたし、ここで私が彼の役に立てることがあればギブアンドテイクなんだけどな。

すぐさま総務部に向かう彼を追うようについて歩いて行く。

「五十嵐くんは総務部に何の用があるの?」

「…… 」
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