嫌いなアイツとの恋愛のやり方
おい、こら。

いやいや、それはないでしょうよ。

無視ですか? しかも、あからさまに無視。

私の存在、見えてますか?

思いっきり彼を睨んでみてもその視線が彼に届く事はなく総務部に着いてしまった。

「三浦さん、……鍵 」

はいはい、わかってますよーだっ。

たったさっきまで同じ空間にいたとは思えないほどの冷たい対応に私は凍えそうだ。

今度ばかりは絶対に間違えないようにと念入りにチェックして鍵を彼に渡した。
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