嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「あ、あの… 五十嵐くんは…… 」

「てか、君でしょ? 営業部の書類なくしたの」

彼は、田内さんは、あからさまな態度で腕組みをしては私はジロリと見下した。

確かに私は五十嵐くんに書類を渡した、はずだ。

その書類を五十嵐くんが無くした?

いいや、……それは絶対考えられない。

仕事に関してバカがつくほど真面目な彼だ。

そんな追い追いしたミスをする訳はないし、むしろ渡して頼んでおいて確認してない私にも非がある。

この数十秒で頭の中を整理してみるも、当の本人がいないこの場ではどちらにしろ私が悪者だろう。
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