嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「申し訳ありませんでした。私が__

「田内さん?」

私の話している言葉に割って入ってくる声。

彼はなぜこうもタイミングよく現れるのだろうか。

「おう! 五十嵐じゃないか」

「どうかされたんですか?」

彼は私の顔をチラッと見るも何食わぬ顔で一歩一歩近づいてくる。

「どうもこうもないよ。この子がさ、営業部の書類をなくしちゃってさ?」

この経緯を事細かく説明しているんだけども、その書類の件に関しては私は一刻も早く五十嵐くんと話しをしたい、って話ですよ。
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