嫌いなアイツとの恋愛のやり方
止まらない田内さんの演説に痺れを切らしそうになりかけた、次の瞬間。

「その書類ならもう提出しましたよ?」

「……え?」

あっけらかんと発された五十嵐くんの言葉に、これまたあっけらかんと立ち尽くすのは私と田内さん。

何でも五十嵐くんの話しによると……

あの後 田内さんに一言かけて書類を渡したそうだが二つ返事だったらしい。

そして定時を迎える頃、何の気なしふと田内さんのデスクを見ると案の定 ずっと置きっ放しの書類。
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