嫌いなアイツとの恋愛のやり方
人並みに思春期やら、反抗期はあったとは思うがそこまで嫌う理由がわからない。

「昔はね、それなりに仲良かったのよ? けど、いつかを境に性格が変わって女遊びが激しくなって…… ついには私の親友をこっ酷く振りやがったのよ、あいつ!」

今にもブチッと音が鳴るんじゃないかってほど、思い出しただけでも腹ただしい、と口にしている。

「そ、そっか… けど今はもう大人だし? そこら辺は大丈夫なんじゃないかな?」

「いいや! 人の性格なんてよっぽどじゃない限り変わらないわよ。きっと同じ過ちを繰り返すに決まってるわ」

それだけ熱弁するってことは、余程の振られ方でもされたのだろう。
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