嫌いなアイツとの恋愛のやり方
不用心にも開いていたドアからチラッと中を覗き込む。

「ッ!? ちょっと!五十嵐くん!?」

玄関で倒れている彼の姿に思わず駆け寄る。

「ちょっと、大丈夫!?」

顔は少し汗ばんでいて身体は熱く感じて、きっとこれは高熱を出していると。

「……っ… だ、大丈夫っ だから… 」

「はあ!? これのどこが大丈夫なのよ!」

とりあえず有無を言わせず勝手にお邪魔し、彼を部屋のベットへと運ぶ。

多少なりとも歩いてくれたため、私の力でも彼を移動させる事ができた。
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