嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「うわぁ…… こりゃ最悪だ 」

彼の症状に対して言っているのではない。

彼の部屋の状況について述べているのだ。

まだ引っ越してきて日にちが経っていないとはいえ、ダンボールがあちらこちらに散乱。

洗濯物も一応はしているのだろうが中に取り込みそのままソファーに投げ込んだ、ってとこだろう。

それ故に、ソファーには座る場所さえない。

キッチンにはコンビニ弁当の空箱が大量にあって、ビールの空き缶もこれまた大量にあって。

とりあえずは足の踏み場があるのだけが唯一の救いだろうか。
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