お見合い結婚時々妄想
嵐の前の静けさ
慎一郎さんとの週末を過ごした後、私は英会話教室に通うことにした
専業主婦だからお昼は時間があるし、子供の頃から経済的な理由で習い事などしたことがなかったので、習い事をしてみたかったのだ
慎一郎さんに相談したら、快く賛成してくれた
「でも祥子。なにも英会話じゃなくてもいいんだよ?祥子がやりたいことをやればいいんだから。もし、この前話した事を気にしてるんだったら……」
「大丈夫ですよ、慎一郎さん。この前の事は確かにきっかけにはなったけど、前から興味があったから、英会話」
「そうなんだ?」
「うん、いつか洋画を吹き替えとか字幕無しで見てみたいなぁって……あんまり大した理由じゃないけど……」
「ちゃんと立派な理由だよ。じゃ、祥子と英語で会話出来るのを楽しみにしておくよ」
と、優しく笑ってくれた
それから、せっかくやるんだから、とことんやってやろうと、楽しく教室に通っている
そんな時だった
「祥子。今度の土曜日、英会話のレッスン入ってる?」
「入れてないですよ。どうしたの?」
「久しぶりに、野球の練習に行こうかと思って。祥子も一緒に行かない?」
「本当?行きたい!私、行ってもいいの?」
「もちろん。前にも言ってたでしょ?みんなに紹介したいって。他のメンバーも家族連れで来たりするんだよ」
「行く!楽しみです」
「じゃ、メンバーにそう言っておくね。僕も楽しみだよ」
嬉しそうに笑った慎一郎さんを見て、私も嬉しくなった
『野球かぁ……慎一郎さん、ユニフォーム着るのなぁ?カッコイイだろうなぁ……でも学生時代野球部って、相当モテるよね……慎一郎さんだもんなぁ……絶対モテてる……だって慎一郎さんだし……マネージャーとか希望者殺到してたんだろうなぁ……だって慎一郎さんだもん……って言うか、絶対マネージャーが彼女だよ。絶対そうだ!だって、慎一郎さんだもん!じゃないとおかしいもん!』
気づいたら、慎一郎さんを睨んでいた
「お帰り祥子。今回はあんまり楽しくなかったみたいだね」
苦笑しながら私の頬をなでて、髪の毛を耳にかけた
私は口を尖らせながら頷いた
「どうした?」
「……言わない」
「何で?どうしたの?」
「だって……慎一郎さんだもん」
「……は?」
「お風呂に入ってくる」
可笑しそうに笑ってる慎一郎さんを置いて、バスルームに向かった
服を脱ぎながら、やっぱりどうしても気持ちがおさまらない
「何よ!全部分かってるような顔して!モテる慎一郎さんが悪いんだから!」
ちょっと荒れたまま、お風呂に入った
入れ違いで慎一郎さんがお風呂に入っているうちに、私はさっさとベットに入った
そのうち、慎一郎さんもベットに入ってきて、私を背中から抱きしめた
「もう機嫌なおった?」
「……なおってないもん」
「そう?」
でも、自分の妄想で勝手に腹を立ててるのに嫌気がさしてきて、慎一郎さんの方に寝返りをうって顔を窺った
「怒ってないの?」
「怒ってないよ」
「勝手にトリップして機嫌悪くなったのに?」
「それは、祥子が僕に甘えてるってことでしょ?怒る理由がないよ」
「私、甘えてばっかりだね。ダメな奥さんだ」
「祥子」
慎一郎さんが私の顔を自分の方に向けて額にキスをした
「僕にとって、祥子以上の奥さんはいないよ」
「私ちゃんと、慎一郎さんの奥さん出来てる?」
「もちろん。もうちょっと、力抜いてもいいって思うぐらいにね。人生まだ長いんだよ、祥子。気楽にやっていこうよ」
その言葉で肩の力が抜けた気がした
「やっと笑ってくれた」
そう言ってキスをしながら、慎一郎さんの体に組み敷かれた
それは、もうそんな感じだったので……
「慎一郎さん、するの?」
「うん、したい。ダメ?」
口で答える代わりに、ギュッて抱きついた
その夜は、これでもかってくらい、優しく抱かれた
そして土曜日……
ユニフォーム姿のカッコイイ慎一郎さんを見て、思わず抱きついた
「慎一郎さん。私、マネージャーには絶対慎一郎さんを渡しませんから!」
「……は?祥子、ごめん。今度ばっかりはちょっと分かんないんだけど……」
慎一郎さんは困った顔をしていたけど、私はニンマリ笑って
「慎一郎さん、ユニフォーム姿カッコイイです。惚れ直しました」
と言って、キスをした
慎一郎さんはぷっと吹き出して
「ありがとう。そろそろ出かけよう」
「はい」
慎一郎さんの野球してる姿を想像しながら家を出た
カッコイイのは分かりきってるけどね
だって、慎一郎さんだもんね
練習が終わって、家に帰る車の中で慎一郎さんが聞いてきた
「祥子、今日は楽しかった?」
「はい。すごく楽しかった。また連れて行って下さいね」
「うん、もちろん」
「また慎一郎さんのユニフォーム姿見たいし」
「僕のユニフォーム姿?」
運転しながら、可笑しそうに笑ってる
「そんなに気に入った?ユニフォーム姿。じゃ毎日、家でも着てようか?」
「う〜ん。それはちょっと違う気がする……」
私がそう言ったら、慎一郎さんは声を出して笑ってた
専業主婦だからお昼は時間があるし、子供の頃から経済的な理由で習い事などしたことがなかったので、習い事をしてみたかったのだ
慎一郎さんに相談したら、快く賛成してくれた
「でも祥子。なにも英会話じゃなくてもいいんだよ?祥子がやりたいことをやればいいんだから。もし、この前話した事を気にしてるんだったら……」
「大丈夫ですよ、慎一郎さん。この前の事は確かにきっかけにはなったけど、前から興味があったから、英会話」
「そうなんだ?」
「うん、いつか洋画を吹き替えとか字幕無しで見てみたいなぁって……あんまり大した理由じゃないけど……」
「ちゃんと立派な理由だよ。じゃ、祥子と英語で会話出来るのを楽しみにしておくよ」
と、優しく笑ってくれた
それから、せっかくやるんだから、とことんやってやろうと、楽しく教室に通っている
そんな時だった
「祥子。今度の土曜日、英会話のレッスン入ってる?」
「入れてないですよ。どうしたの?」
「久しぶりに、野球の練習に行こうかと思って。祥子も一緒に行かない?」
「本当?行きたい!私、行ってもいいの?」
「もちろん。前にも言ってたでしょ?みんなに紹介したいって。他のメンバーも家族連れで来たりするんだよ」
「行く!楽しみです」
「じゃ、メンバーにそう言っておくね。僕も楽しみだよ」
嬉しそうに笑った慎一郎さんを見て、私も嬉しくなった
『野球かぁ……慎一郎さん、ユニフォーム着るのなぁ?カッコイイだろうなぁ……でも学生時代野球部って、相当モテるよね……慎一郎さんだもんなぁ……絶対モテてる……だって慎一郎さんだし……マネージャーとか希望者殺到してたんだろうなぁ……だって慎一郎さんだもん……って言うか、絶対マネージャーが彼女だよ。絶対そうだ!だって、慎一郎さんだもん!じゃないとおかしいもん!』
気づいたら、慎一郎さんを睨んでいた
「お帰り祥子。今回はあんまり楽しくなかったみたいだね」
苦笑しながら私の頬をなでて、髪の毛を耳にかけた
私は口を尖らせながら頷いた
「どうした?」
「……言わない」
「何で?どうしたの?」
「だって……慎一郎さんだもん」
「……は?」
「お風呂に入ってくる」
可笑しそうに笑ってる慎一郎さんを置いて、バスルームに向かった
服を脱ぎながら、やっぱりどうしても気持ちがおさまらない
「何よ!全部分かってるような顔して!モテる慎一郎さんが悪いんだから!」
ちょっと荒れたまま、お風呂に入った
入れ違いで慎一郎さんがお風呂に入っているうちに、私はさっさとベットに入った
そのうち、慎一郎さんもベットに入ってきて、私を背中から抱きしめた
「もう機嫌なおった?」
「……なおってないもん」
「そう?」
でも、自分の妄想で勝手に腹を立ててるのに嫌気がさしてきて、慎一郎さんの方に寝返りをうって顔を窺った
「怒ってないの?」
「怒ってないよ」
「勝手にトリップして機嫌悪くなったのに?」
「それは、祥子が僕に甘えてるってことでしょ?怒る理由がないよ」
「私、甘えてばっかりだね。ダメな奥さんだ」
「祥子」
慎一郎さんが私の顔を自分の方に向けて額にキスをした
「僕にとって、祥子以上の奥さんはいないよ」
「私ちゃんと、慎一郎さんの奥さん出来てる?」
「もちろん。もうちょっと、力抜いてもいいって思うぐらいにね。人生まだ長いんだよ、祥子。気楽にやっていこうよ」
その言葉で肩の力が抜けた気がした
「やっと笑ってくれた」
そう言ってキスをしながら、慎一郎さんの体に組み敷かれた
それは、もうそんな感じだったので……
「慎一郎さん、するの?」
「うん、したい。ダメ?」
口で答える代わりに、ギュッて抱きついた
その夜は、これでもかってくらい、優しく抱かれた
そして土曜日……
ユニフォーム姿のカッコイイ慎一郎さんを見て、思わず抱きついた
「慎一郎さん。私、マネージャーには絶対慎一郎さんを渡しませんから!」
「……は?祥子、ごめん。今度ばっかりはちょっと分かんないんだけど……」
慎一郎さんは困った顔をしていたけど、私はニンマリ笑って
「慎一郎さん、ユニフォーム姿カッコイイです。惚れ直しました」
と言って、キスをした
慎一郎さんはぷっと吹き出して
「ありがとう。そろそろ出かけよう」
「はい」
慎一郎さんの野球してる姿を想像しながら家を出た
カッコイイのは分かりきってるけどね
だって、慎一郎さんだもんね
練習が終わって、家に帰る車の中で慎一郎さんが聞いてきた
「祥子、今日は楽しかった?」
「はい。すごく楽しかった。また連れて行って下さいね」
「うん、もちろん」
「また慎一郎さんのユニフォーム姿見たいし」
「僕のユニフォーム姿?」
運転しながら、可笑しそうに笑ってる
「そんなに気に入った?ユニフォーム姿。じゃ毎日、家でも着てようか?」
「う〜ん。それはちょっと違う気がする……」
私がそう言ったら、慎一郎さんは声を出して笑ってた