お見合い結婚時々妄想
どれだけ抱かれていただろう
求めて求められて
体が限界なのは分かっていたけど、離れたくなくて
愛されたくて
それでも慎一郎さんは応えてくれた
最後、私の意識が遠のく前に聞こえた彼の声
「僕だけの可愛い祥子。ゆっくりお休み……」
目が覚めたら、隣に慎一郎さんがいなかった
不安になって、探しに行こうとしたら、力が入らなくてベットから落ちた
喉が渇ききってて、声も出なかった
音を聞いたのか、慎一郎さんが寝室に飛んできた
「祥子!大丈夫?」
私を抱き抱えて、ベットに寝かせた
その時パジャマを着ているのに気がついた
あれ?と思ったけど、声が出なくて聞くに聞けなかった
「祥子、お水飲んで」
慎一郎さんは私にお水を飲ませたてくれた
「大丈夫?どこか痛いところない?」
「ない、大丈夫。だって、慎一郎さん居なかったから……」
慎一郎さんはちょっと苦笑した
「僕はどこにも行かないよ。ずっと祥子と一緒だよ?」
そう言って頭を撫でてくれた
「慎一郎さん。私、パジャマ?」
「昨日、そのまま寝ちゃったでしょ?祥子の体を拭いてあげようかと思って。祥子、起きそうになかったし。で、体を拭いてたら、なんだか祥子の体がいつもより熱い気がして。とりあえずパジャマを着せて熱を計ったら、熱が38度あったから、びっくりしたよ」
そんなことしてくれてたなんて……
「ごめんなさい、慎一郎さん」
「何言ってるの。謝るのは僕の方だ。きっと今までの疲れが出たんだよ。今日病院に行く?薬貰った方が早く良くなるだろうけど……」
私は首を横に振って、慎一郎さんに手を伸ばした
その手を優しく握り返してくれた
「慎一郎さんが、そばにいてくれればいい」
慎一郎さんは優しく笑ってくれた
「そんなの当たり前。ずっとそばにいるよ?じゃ、今日は家でゆっくり休もう。疲れがとれれば下がるかもしれないし。もし、明日熱が下がらなかったら、病院に行こう。それでいい?」
うん、と頷いたら自然と涙が溢れた
「祥子?なんで泣くの?」
「分かんない、分かんないけど……」
流れる涙を拭おうとしたら、慎一郎さんに止められて、タオルで拭いてくれた
「擦ったら目が腫れちゃうよ?きっとパーティーまでいろいろ我慢してたから、今止まらなくなってるんだろうね」
「がまん……?」
「そう。パーティーのことで頭いっぱいになってたでしょ?他の事も考えられないくらいにね。だって、ここ最近祥子がトリップしてるの見てないし。それが分かってたのに……ごめんね?」
それを聞いてまた涙が溢れた
それでも慎一郎さんは笑顔で涙を拭いてくれた
「気が済むまで泣いていいから。祥子の涙は全部拭いてあげる」
慎一郎さんの言葉はいつも私をほっこりさせてくれる
嬉しくて微笑んだ
私の笑顔を見て、慎一郎さんはほっとした顔をした
「心配かけてごめんなさい。それに昨日、私酷いこと言ったね。本当はパーティー出たくなかったとか。自分で出るって決めたのに」
慎一郎さんは苦笑して首を横に振った
そして私の頭を撫でて額にキスをした
「祥子が無理してるのは分かってた。それをどうにも出来なかったのは僕だから。それに、正直ほっとしたんだ。祥子の本音が聞けて。祥子は辛抱強いから、溜め込んだまま言ってくれなかったら、どうしようかと思ってた」
「私、誰かにあんな風に感情をぶつけたのって、初めてだった」
「本当に?それは良かった。祥子の初めてを僕しか知らないってことだ」
「もう、慎一郎さんったら」
慎一郎さんの肩を軽く叩いたら、ははっと笑って立ち上がった
「祥子お腹すいてない?お粥作ってあげる」
「慎一郎さんが?」
「僕だってそれくらいは作れるよ」
得意気な顔をしている慎一郎さんがちょっと可愛かった
「じゃ、卵入ってるのがいいなぁ」
「了解。卵ね。ちょっと待ってて」
軽く私の頬にキスをして、キッチンへと向かって行った
しばらくして出来上がったお粥を持って、慎一郎さんが寝室へ戻ってきた
「祥子、起きれる?」
私は起き上がろうとしたけど、なかなか力が入らなかった
それを見た慎一郎さんが私を抱き起こしてくれて背中に枕を当てて、座らせてくれた
「力が入らないのは、熱だけじゃないね、きっと」
それを聞いて私の顔は真っ赤になった
「い、いや。昨日の私は忘れて下さい……恥ずかしい……」
「あんな可愛い祥子を忘れられる訳ないよ。それに、奥さんのおねだりを聞くのも夫の務めだからね。あんな可愛いおねだりは、いつでもしてほしいくらいだ」
「し、慎一郎さん!」
私があたふたしてるのを、楽しげに見ながら、慎一郎さんはお粥を冷まして、スプーンを私の口元に持ってきた
「慎一郎さん、自分で食べれるから」
ん?と首を傾げて、催促してるし……
私がおずおずと、口を開けると、お粥を口に入れてくれた
「美味しい」
「本当?良かった。さ、食べて」
慎一郎さんの作ったお粥は本当に美味しくて、残さず全部食べた
「全部食べれたね。これなら明日、病院に行かずに済みそうだ」
そう言って、私を横にしてくれた
満腹になったからか、私はまた眠くなった
「ゆっくりお休み。祥子」
食器を片そうと、立ち上がった慎一郎さんの服を思わず掴んでしまった
慎一郎さんは一瞬びっくりしてたけど、すぐに私の手を握りしめた
「食器を片したら、すぐに戻ってくるから。それに明日は日曜日だし、ずっと一緒にいられるからね。だから、安心して眠っていいよ」
「起きたとき、隣にいてね?」
「うん、ちゃんといる。お休み、祥子」
その言葉に安心して、私はまた眠った
慎一郎さんは約束どおり、私が起きたときは隣にいてくれた
次の日には私の熱は下がって、慎一郎さんは本当に安心してた
それでも病み上がりだからと、甲斐甲斐しく世話をしてくれた
私も甘え癖がついてしまったのか、ずっと慎一郎さんに甘えて、慎一郎さんは楽しそうに甘えさせてくれた
月曜日、いつも通りに私が朝食の準備をしていると
「祥子が元気になったのは嬉しいけど、なんかちょっと寂しい気がする……」
と呟いていた
そうして、慎一郎さんを見送って、またいつも通りの日常に戻った
求めて求められて
体が限界なのは分かっていたけど、離れたくなくて
愛されたくて
それでも慎一郎さんは応えてくれた
最後、私の意識が遠のく前に聞こえた彼の声
「僕だけの可愛い祥子。ゆっくりお休み……」
目が覚めたら、隣に慎一郎さんがいなかった
不安になって、探しに行こうとしたら、力が入らなくてベットから落ちた
喉が渇ききってて、声も出なかった
音を聞いたのか、慎一郎さんが寝室に飛んできた
「祥子!大丈夫?」
私を抱き抱えて、ベットに寝かせた
その時パジャマを着ているのに気がついた
あれ?と思ったけど、声が出なくて聞くに聞けなかった
「祥子、お水飲んで」
慎一郎さんは私にお水を飲ませたてくれた
「大丈夫?どこか痛いところない?」
「ない、大丈夫。だって、慎一郎さん居なかったから……」
慎一郎さんはちょっと苦笑した
「僕はどこにも行かないよ。ずっと祥子と一緒だよ?」
そう言って頭を撫でてくれた
「慎一郎さん。私、パジャマ?」
「昨日、そのまま寝ちゃったでしょ?祥子の体を拭いてあげようかと思って。祥子、起きそうになかったし。で、体を拭いてたら、なんだか祥子の体がいつもより熱い気がして。とりあえずパジャマを着せて熱を計ったら、熱が38度あったから、びっくりしたよ」
そんなことしてくれてたなんて……
「ごめんなさい、慎一郎さん」
「何言ってるの。謝るのは僕の方だ。きっと今までの疲れが出たんだよ。今日病院に行く?薬貰った方が早く良くなるだろうけど……」
私は首を横に振って、慎一郎さんに手を伸ばした
その手を優しく握り返してくれた
「慎一郎さんが、そばにいてくれればいい」
慎一郎さんは優しく笑ってくれた
「そんなの当たり前。ずっとそばにいるよ?じゃ、今日は家でゆっくり休もう。疲れがとれれば下がるかもしれないし。もし、明日熱が下がらなかったら、病院に行こう。それでいい?」
うん、と頷いたら自然と涙が溢れた
「祥子?なんで泣くの?」
「分かんない、分かんないけど……」
流れる涙を拭おうとしたら、慎一郎さんに止められて、タオルで拭いてくれた
「擦ったら目が腫れちゃうよ?きっとパーティーまでいろいろ我慢してたから、今止まらなくなってるんだろうね」
「がまん……?」
「そう。パーティーのことで頭いっぱいになってたでしょ?他の事も考えられないくらいにね。だって、ここ最近祥子がトリップしてるの見てないし。それが分かってたのに……ごめんね?」
それを聞いてまた涙が溢れた
それでも慎一郎さんは笑顔で涙を拭いてくれた
「気が済むまで泣いていいから。祥子の涙は全部拭いてあげる」
慎一郎さんの言葉はいつも私をほっこりさせてくれる
嬉しくて微笑んだ
私の笑顔を見て、慎一郎さんはほっとした顔をした
「心配かけてごめんなさい。それに昨日、私酷いこと言ったね。本当はパーティー出たくなかったとか。自分で出るって決めたのに」
慎一郎さんは苦笑して首を横に振った
そして私の頭を撫でて額にキスをした
「祥子が無理してるのは分かってた。それをどうにも出来なかったのは僕だから。それに、正直ほっとしたんだ。祥子の本音が聞けて。祥子は辛抱強いから、溜め込んだまま言ってくれなかったら、どうしようかと思ってた」
「私、誰かにあんな風に感情をぶつけたのって、初めてだった」
「本当に?それは良かった。祥子の初めてを僕しか知らないってことだ」
「もう、慎一郎さんったら」
慎一郎さんの肩を軽く叩いたら、ははっと笑って立ち上がった
「祥子お腹すいてない?お粥作ってあげる」
「慎一郎さんが?」
「僕だってそれくらいは作れるよ」
得意気な顔をしている慎一郎さんがちょっと可愛かった
「じゃ、卵入ってるのがいいなぁ」
「了解。卵ね。ちょっと待ってて」
軽く私の頬にキスをして、キッチンへと向かって行った
しばらくして出来上がったお粥を持って、慎一郎さんが寝室へ戻ってきた
「祥子、起きれる?」
私は起き上がろうとしたけど、なかなか力が入らなかった
それを見た慎一郎さんが私を抱き起こしてくれて背中に枕を当てて、座らせてくれた
「力が入らないのは、熱だけじゃないね、きっと」
それを聞いて私の顔は真っ赤になった
「い、いや。昨日の私は忘れて下さい……恥ずかしい……」
「あんな可愛い祥子を忘れられる訳ないよ。それに、奥さんのおねだりを聞くのも夫の務めだからね。あんな可愛いおねだりは、いつでもしてほしいくらいだ」
「し、慎一郎さん!」
私があたふたしてるのを、楽しげに見ながら、慎一郎さんはお粥を冷まして、スプーンを私の口元に持ってきた
「慎一郎さん、自分で食べれるから」
ん?と首を傾げて、催促してるし……
私がおずおずと、口を開けると、お粥を口に入れてくれた
「美味しい」
「本当?良かった。さ、食べて」
慎一郎さんの作ったお粥は本当に美味しくて、残さず全部食べた
「全部食べれたね。これなら明日、病院に行かずに済みそうだ」
そう言って、私を横にしてくれた
満腹になったからか、私はまた眠くなった
「ゆっくりお休み。祥子」
食器を片そうと、立ち上がった慎一郎さんの服を思わず掴んでしまった
慎一郎さんは一瞬びっくりしてたけど、すぐに私の手を握りしめた
「食器を片したら、すぐに戻ってくるから。それに明日は日曜日だし、ずっと一緒にいられるからね。だから、安心して眠っていいよ」
「起きたとき、隣にいてね?」
「うん、ちゃんといる。お休み、祥子」
その言葉に安心して、私はまた眠った
慎一郎さんは約束どおり、私が起きたときは隣にいてくれた
次の日には私の熱は下がって、慎一郎さんは本当に安心してた
それでも病み上がりだからと、甲斐甲斐しく世話をしてくれた
私も甘え癖がついてしまったのか、ずっと慎一郎さんに甘えて、慎一郎さんは楽しそうに甘えさせてくれた
月曜日、いつも通りに私が朝食の準備をしていると
「祥子が元気になったのは嬉しいけど、なんかちょっと寂しい気がする……」
と呟いていた
そうして、慎一郎さんを見送って、またいつも通りの日常に戻った