お見合い結婚時々妄想
パーティーから2週間後の週末、部長宅にお邪魔することになった
藤川さんが集めたメンバーは
第1課から
藤川美奈(27)、麻生隆寛(29)、相川健次(32)
第2課から
神崎 悟係長(34)、木下真理子(25)
第3課から
橋本亮輔(23)、永井沙耶(31)
の7人になった
て言うか課長達以外、全員と言うメンバーだ
部長もこのメンバーを聞いて
「ほぼ全員じゃないか」
とびっくりしていたが、祥子さんが「人数多い方が楽しそう」と言ったらしく、あっさり了承してくれた
そして当日、俺達は飲み物類を大量に買って、部長宅に向かっていた
「なあ、相川」
「なんですか?神崎係長」
「いくら食べ物類は持って来なくていいと言われてても、本当に飲み物だけで良かったのか?」
「いいんですよ、係長。私、部長に何度も確認しましたもん。料理もデザートも奥さんが全部用意してくれるって言ってましたから」
「だけどなぁ、藤川……」
「いいから!ほら、着きましたよ」
マンションに着いて、インターホンを鳴らした
『は〜い』
「F社の海外事業部の藤川です」
『お待ちしてました。どうぞ。慎一郎さ〜ん、皆さんお見えになったよ〜』
オートロックのドアが開いて、エレベーターに乗り込んだ
「部長って、『慎一郎さん』って呼ばれてるんですね」
「橋本くん、何言ってるの?奥さんが『部長』って呼ぶわけないでしょ?」
「それもそうですね」
最年少の橋本が、永井さんに鋭く突っ込まれていると、エレベーターは部長宅のフロアに着いて、部長宅のインターホンを鳴らした
中から玄関が開けられると、エプロン姿の祥子さんが出迎えてくれた
「いらっしゃい。どうぞ上がって下さい。あっ、慎一郎さん」
「いらっしゃい。祥子、それより鍋が……」
「えっ?大変!皆さん早く上がって下さいね」
パタパタと台所へ戻って行く祥子さんを見て、木下さんが呟いた
「なんて可愛らしい……」
誰もがその通りと心の中で頷いていたら部長が
「そうだろう?ほら、早く上がってくれ」
と、当たり前のように言った
みんなが家に上がるとき、麻生が聞いてきた
「相川さん、今『そうだろう?』と嬉しそうに言ったのは、うちの皆川部長ですか?」
「麻生。これくらいでびっくりしてると、今日1日もたないぞ」
ひぃっとびっくりしている麻生を無視して、部屋の中に入ると、テーブルいっぱいに、美味しそうな料理が並んでいた
女性陣は早くも感嘆の声を上げている
「凄い、これ全部奥さんが作ったんですか?」
永井さんが部長に聞いた
「ああ、1週間ぐらい何作ろうかって悩んでた」
「そんなに悩んでないでしょ?それに、慎一郎さんも手伝ってくれたじゃない」
「だってそうでもしないと、祥子は料理に夢中で僕の相手をしてくれなかったでしょ?」
「そんな理由だったの!?」
甘い……甘すぎる……
早く話題を変えなければ
「祥子さん、今日はありがとうございます。結局こんな大人数になってしまってすいません。それと、本当に飲み物しか持ってきてないんですけど、よかったんですか?」
「相川さん。先日はありがとうございました。いいんですよ、私も皆さんに会いたかったし。飲み物もこっちで準備したかったんですけど……」
「そのくらいは、持って来させるよって、僕が言ったんだ。祥子、みんなを紹介するよ」
部長が1人ずつ紹介して、最後に祥子さんを紹介してくれた
「……で、僕の妻の祥子」
「妻の祥子ですか。今日は皆さんたくさん食べて言ってくださいね。1人暮らしの方ばっかりだって聞いたから、ありきたりな料理ばっかり作ってしまって……お口に合わなかったらごめんなさいね」
テーブルに並んでいる料理を見ると、いつも外食で済ましてしがいがちな俺達には、嬉しい料理ばっかりだった
「肉じゃが、煮込みハンバーグ、あじの南蛮漬け、鶏の照り焼き、ポテトサラダ、蓮根のきんぴら……このホットプレートは何が入ってるんですか?」
藤川さんが、興味津々に質問した
「和風パエリアです。私の自信作なんですよ。でも、白ご飯がいい人は言ってくださいね。いっぱいありますから。あと、これに豚汁です」
「豚汁!俺、豚汁大好物です!」
「橋本、うるさい!耳元で叫ぶな!」
「だって係長、俺、豚汁なんて久しぶりですもん!」
「じゃ、ちゃんと奥さん手伝いなさいよ。橋本くん」
「はい、永井さん。奥さん、俺何でも手伝いますから、何でも言ってください」
祥子さんは、いいんですよと笑った
「皆さんお客様なんですから、座っててください。慎一郎さんが手伝ってくれますから。ね?慎一郎さん」
「もちろん。みんな、座ってていいぞ」
部長に皿を並べてもらうなんて、そんな恐ろしいことはされたくないです、祥子さん
みんなそう思ったのか、率先して手伝っている
あっという間に皿が並んで、飲み物も行き渡って、乾杯をした
そして各々、料理に手をつけた
「美味しい……」
「うまっ!」
「おいし〜」
「うまい……」
「幸せ〜」
「美味しすぎます!」
「田舎の母親の味と同じです〜」
おいおい、橋本
母親はないだろう
「本当ですか?良かった」
「だから言ったでしょ?祥子の料理を不味いって言う奴はいないって」
祥子さんはほっとしたようで、自分も料理に箸をつけた
そんな祥子さんを見て、にっこり笑う部長
係長、ジャガイモが箸からこぼれましたよ?
永井さんも、2人をガン見しすぎだから!
木下さん、何で祥子さんを羨望の眼差しで見てるんだ?
でも、本当に祥子さんの料理は美味しくてどんどんなくなっていく
なくなっても、祥子さんはどんどん料理を持って来てくれる
新しい料理が出てくる度に、みんな歓声をあげていた
そうして、酒も入りつつほろ酔いになった頃、藤川さんがこんな事を聞いた
「祥子さんの元彼達は、祥子さんの手料理、食べたことなかったんですか?」
それを部長の前で聞くのか?
ほら見てみろ、部長の片眉が上がってるじゃないか
祥子さんもびっくりしてるし
「だっておかしいじゃないですか!こんな美味しい料理が毎日食べられるなら、私が男だったら離しませんよ!」
「美奈ちゃん、日頃から言ってるめんねぇ『女は男の胃袋つかまないと』って」
永井さんまで……
「で、どうなんですか?祥子さん」
全員が祥子さんに注目した
「結婚する前に付き合ってた人には、何回かあるけど……」
「あるけど、なんですか?」
「あんまり、喜んでくれなかったの」
みんな一瞬、息を呑んだ
「はぁ〜?バカじゃないのその男!」
「きっと味覚がおかしかったのよ」
「祥子お姉様の料理を喜ばないって、何様なんですか!?」
女性陣は怒り狂っている
しかし木下さん、祥子お姉様って何だ?
チラッと部長を見ると……
怒ってる……
会ったこともない元彼を呪い殺さんばかりに怒ってる……
男性陣は、部長の殺気に気付いて、固まった
「その彼、外食が好きな人で、手料理はあんまりって感じだったから……それに、魚料理を作ったら、『肉が食べたいんだけど』って、箸もつけてくれない時があったりして、私もあんまり作る気がなくなっちゃったの」
それはヒドい
俺でもその男はバカじゃないかと思った
女性陣は更に、怒り狂って元彼を責めている
そんな時、部長が口を開いた
「ねえ、祥子。そのバカでアホで救いようのない男とは、すぐ別れなかったの?」
恐い……史上最高に恐い
口は笑っているが、オーラがどす黒い……
「付き合ってたのが、20代後半だったし、結婚っていうのが頭にあったから、なんかズルズルと……」
「そんなどうしようもない男との結婚を考えてたんだ?祥子は」
「年が年だったし、この人とこのまま結婚かぁってなんとなく思ってたけど……」
「思ってたけど、何?」
祥子さん以外は、部長のどす黒いオーラに気付いて、目線が泳いでいた
祥子さん、これ以上部長を怒らせないで下さい!
「向こうが、私の癖あるじゃない?あれが嫌だったみたいで……『付き合ってらんねえ』って言われて、別れたの。でも正直ほっとした。そう言われて。やっぱりこの人とは結婚無理だって思ってたから……」
やばい、部長のオーラがどす黒いのを通り越して、漆黒の闇のようだ
しかし、癖って……いつか言ってた妄想癖のことか?
「じゃどうして祥子から別れなかったの?」
多分部長が刑事なら、犯人はすぐに自白するだろうな
て言うか、祥子さんは部長が怒ってるの気付いてないのか?
「当時働いてた勤め先に出入りする、営業さんだったから、なかなか言い出せなくて……慎一郎さん、なんか怒ってる?」
気付いてくれましたか!
そうなんです!滅茶苦茶怒ってます!
「そんなに怒らないで?その時我慢ばかりしてたから、慎一郎さんに出会えたと思ってるの、私」
「どういうこと?」
「だって、慎一郎さん私が何やっても怒らないし、ものすごく甘いでしょ?きっと神様が、ご褒美でこの人に甘えなさいって、巡り会わせてくれたんだと思ったの。あっ、料理少なくなりましたね。持ってきますね」
祥子さんはちょっと顔を赤らめて、台所へ向かった
部長は、さっきまでのオーラはどこへ消えたのか、幸せオーラ全開で、祥子さんを手伝いに台所へ向かった
残されたメンバーは、そんな2人を見て唖然としている
そして、誰もが思っただろう
祥子さん、あなたは最強です!と
藤川さんが集めたメンバーは
第1課から
藤川美奈(27)、麻生隆寛(29)、相川健次(32)
第2課から
神崎 悟係長(34)、木下真理子(25)
第3課から
橋本亮輔(23)、永井沙耶(31)
の7人になった
て言うか課長達以外、全員と言うメンバーだ
部長もこのメンバーを聞いて
「ほぼ全員じゃないか」
とびっくりしていたが、祥子さんが「人数多い方が楽しそう」と言ったらしく、あっさり了承してくれた
そして当日、俺達は飲み物類を大量に買って、部長宅に向かっていた
「なあ、相川」
「なんですか?神崎係長」
「いくら食べ物類は持って来なくていいと言われてても、本当に飲み物だけで良かったのか?」
「いいんですよ、係長。私、部長に何度も確認しましたもん。料理もデザートも奥さんが全部用意してくれるって言ってましたから」
「だけどなぁ、藤川……」
「いいから!ほら、着きましたよ」
マンションに着いて、インターホンを鳴らした
『は〜い』
「F社の海外事業部の藤川です」
『お待ちしてました。どうぞ。慎一郎さ〜ん、皆さんお見えになったよ〜』
オートロックのドアが開いて、エレベーターに乗り込んだ
「部長って、『慎一郎さん』って呼ばれてるんですね」
「橋本くん、何言ってるの?奥さんが『部長』って呼ぶわけないでしょ?」
「それもそうですね」
最年少の橋本が、永井さんに鋭く突っ込まれていると、エレベーターは部長宅のフロアに着いて、部長宅のインターホンを鳴らした
中から玄関が開けられると、エプロン姿の祥子さんが出迎えてくれた
「いらっしゃい。どうぞ上がって下さい。あっ、慎一郎さん」
「いらっしゃい。祥子、それより鍋が……」
「えっ?大変!皆さん早く上がって下さいね」
パタパタと台所へ戻って行く祥子さんを見て、木下さんが呟いた
「なんて可愛らしい……」
誰もがその通りと心の中で頷いていたら部長が
「そうだろう?ほら、早く上がってくれ」
と、当たり前のように言った
みんなが家に上がるとき、麻生が聞いてきた
「相川さん、今『そうだろう?』と嬉しそうに言ったのは、うちの皆川部長ですか?」
「麻生。これくらいでびっくりしてると、今日1日もたないぞ」
ひぃっとびっくりしている麻生を無視して、部屋の中に入ると、テーブルいっぱいに、美味しそうな料理が並んでいた
女性陣は早くも感嘆の声を上げている
「凄い、これ全部奥さんが作ったんですか?」
永井さんが部長に聞いた
「ああ、1週間ぐらい何作ろうかって悩んでた」
「そんなに悩んでないでしょ?それに、慎一郎さんも手伝ってくれたじゃない」
「だってそうでもしないと、祥子は料理に夢中で僕の相手をしてくれなかったでしょ?」
「そんな理由だったの!?」
甘い……甘すぎる……
早く話題を変えなければ
「祥子さん、今日はありがとうございます。結局こんな大人数になってしまってすいません。それと、本当に飲み物しか持ってきてないんですけど、よかったんですか?」
「相川さん。先日はありがとうございました。いいんですよ、私も皆さんに会いたかったし。飲み物もこっちで準備したかったんですけど……」
「そのくらいは、持って来させるよって、僕が言ったんだ。祥子、みんなを紹介するよ」
部長が1人ずつ紹介して、最後に祥子さんを紹介してくれた
「……で、僕の妻の祥子」
「妻の祥子ですか。今日は皆さんたくさん食べて言ってくださいね。1人暮らしの方ばっかりだって聞いたから、ありきたりな料理ばっかり作ってしまって……お口に合わなかったらごめんなさいね」
テーブルに並んでいる料理を見ると、いつも外食で済ましてしがいがちな俺達には、嬉しい料理ばっかりだった
「肉じゃが、煮込みハンバーグ、あじの南蛮漬け、鶏の照り焼き、ポテトサラダ、蓮根のきんぴら……このホットプレートは何が入ってるんですか?」
藤川さんが、興味津々に質問した
「和風パエリアです。私の自信作なんですよ。でも、白ご飯がいい人は言ってくださいね。いっぱいありますから。あと、これに豚汁です」
「豚汁!俺、豚汁大好物です!」
「橋本、うるさい!耳元で叫ぶな!」
「だって係長、俺、豚汁なんて久しぶりですもん!」
「じゃ、ちゃんと奥さん手伝いなさいよ。橋本くん」
「はい、永井さん。奥さん、俺何でも手伝いますから、何でも言ってください」
祥子さんは、いいんですよと笑った
「皆さんお客様なんですから、座っててください。慎一郎さんが手伝ってくれますから。ね?慎一郎さん」
「もちろん。みんな、座ってていいぞ」
部長に皿を並べてもらうなんて、そんな恐ろしいことはされたくないです、祥子さん
みんなそう思ったのか、率先して手伝っている
あっという間に皿が並んで、飲み物も行き渡って、乾杯をした
そして各々、料理に手をつけた
「美味しい……」
「うまっ!」
「おいし〜」
「うまい……」
「幸せ〜」
「美味しすぎます!」
「田舎の母親の味と同じです〜」
おいおい、橋本
母親はないだろう
「本当ですか?良かった」
「だから言ったでしょ?祥子の料理を不味いって言う奴はいないって」
祥子さんはほっとしたようで、自分も料理に箸をつけた
そんな祥子さんを見て、にっこり笑う部長
係長、ジャガイモが箸からこぼれましたよ?
永井さんも、2人をガン見しすぎだから!
木下さん、何で祥子さんを羨望の眼差しで見てるんだ?
でも、本当に祥子さんの料理は美味しくてどんどんなくなっていく
なくなっても、祥子さんはどんどん料理を持って来てくれる
新しい料理が出てくる度に、みんな歓声をあげていた
そうして、酒も入りつつほろ酔いになった頃、藤川さんがこんな事を聞いた
「祥子さんの元彼達は、祥子さんの手料理、食べたことなかったんですか?」
それを部長の前で聞くのか?
ほら見てみろ、部長の片眉が上がってるじゃないか
祥子さんもびっくりしてるし
「だっておかしいじゃないですか!こんな美味しい料理が毎日食べられるなら、私が男だったら離しませんよ!」
「美奈ちゃん、日頃から言ってるめんねぇ『女は男の胃袋つかまないと』って」
永井さんまで……
「で、どうなんですか?祥子さん」
全員が祥子さんに注目した
「結婚する前に付き合ってた人には、何回かあるけど……」
「あるけど、なんですか?」
「あんまり、喜んでくれなかったの」
みんな一瞬、息を呑んだ
「はぁ〜?バカじゃないのその男!」
「きっと味覚がおかしかったのよ」
「祥子お姉様の料理を喜ばないって、何様なんですか!?」
女性陣は怒り狂っている
しかし木下さん、祥子お姉様って何だ?
チラッと部長を見ると……
怒ってる……
会ったこともない元彼を呪い殺さんばかりに怒ってる……
男性陣は、部長の殺気に気付いて、固まった
「その彼、外食が好きな人で、手料理はあんまりって感じだったから……それに、魚料理を作ったら、『肉が食べたいんだけど』って、箸もつけてくれない時があったりして、私もあんまり作る気がなくなっちゃったの」
それはヒドい
俺でもその男はバカじゃないかと思った
女性陣は更に、怒り狂って元彼を責めている
そんな時、部長が口を開いた
「ねえ、祥子。そのバカでアホで救いようのない男とは、すぐ別れなかったの?」
恐い……史上最高に恐い
口は笑っているが、オーラがどす黒い……
「付き合ってたのが、20代後半だったし、結婚っていうのが頭にあったから、なんかズルズルと……」
「そんなどうしようもない男との結婚を考えてたんだ?祥子は」
「年が年だったし、この人とこのまま結婚かぁってなんとなく思ってたけど……」
「思ってたけど、何?」
祥子さん以外は、部長のどす黒いオーラに気付いて、目線が泳いでいた
祥子さん、これ以上部長を怒らせないで下さい!
「向こうが、私の癖あるじゃない?あれが嫌だったみたいで……『付き合ってらんねえ』って言われて、別れたの。でも正直ほっとした。そう言われて。やっぱりこの人とは結婚無理だって思ってたから……」
やばい、部長のオーラがどす黒いのを通り越して、漆黒の闇のようだ
しかし、癖って……いつか言ってた妄想癖のことか?
「じゃどうして祥子から別れなかったの?」
多分部長が刑事なら、犯人はすぐに自白するだろうな
て言うか、祥子さんは部長が怒ってるの気付いてないのか?
「当時働いてた勤め先に出入りする、営業さんだったから、なかなか言い出せなくて……慎一郎さん、なんか怒ってる?」
気付いてくれましたか!
そうなんです!滅茶苦茶怒ってます!
「そんなに怒らないで?その時我慢ばかりしてたから、慎一郎さんに出会えたと思ってるの、私」
「どういうこと?」
「だって、慎一郎さん私が何やっても怒らないし、ものすごく甘いでしょ?きっと神様が、ご褒美でこの人に甘えなさいって、巡り会わせてくれたんだと思ったの。あっ、料理少なくなりましたね。持ってきますね」
祥子さんはちょっと顔を赤らめて、台所へ向かった
部長は、さっきまでのオーラはどこへ消えたのか、幸せオーラ全開で、祥子さんを手伝いに台所へ向かった
残されたメンバーは、そんな2人を見て唖然としている
そして、誰もが思っただろう
祥子さん、あなたは最強です!と