お見合い結婚時々妄想
お互いの息があがっている
私は、身体を動かすのさえ辛かった
慎一郎さんは私を抱きしめ、優しくキスをした
「慎一郎さん……」
顔中に慎一郎さんのキスが降ってくる
「慎一郎さん、わたし、もう……」
「うん、分かってる。夜はまだ長いしね」
「今、何時?」
「まだ夜の8時半」
夕方から、何時間やってたんだろう、一体……
しかも、夜はまだ長いって何?
「のど、かわいた……」
「分かった」
慎一郎さんはベットから降りると、下着とパンツを穿いて、部屋を出ていった
「よく動けるなぁ。体力凄い。…って言うか、私が無さすぎなのか」
体を起こそうとしたけれど力が入らず、顔からベットに突っ伏した
「祥子?大丈夫?」
寝室に戻ってきた慎一郎さんが慌てて抱き起こしてくれた
そして、右手で私の肩を抱くように支えてくれた
「ありがとう」
「どう致しまして。はい、お水」
持って来てくれたペットボトルのお水を受け取って、キャップを開けて飲もうとしたら、ヒョイっとペットボトルを奪われた
へっ?と思っていたら慎一郎さんがそのお水を飲んでいる…と思ったら、口移しで私に水を飲ませた
「……っん」
「あ〜あ、こんなに溢して……」
そう言って、私の口から溢れた水を、首筋からすーっと舐めあげた
「し、慎一郎さん!」
「何?まだ飲みたい?」
「い、いや、自分で飲めるから!」
「なんだ、つまんないな」
なんか拗ねてるけど、そこ拗ねるとこ?
それにしても、お腹すいた……
「慎一郎さん、ご飯支度しないと。お腹すいたでしょ?私、お腹ペコペコ」
「そうだね。昼間の内に大体用意出来てたよね?」
「うん、後は温めれば大丈夫」
それにしても、体が動かない……
「そのぐらいなら、僕も出来るから。祥子はゆっくりしてて。体ツライんでしょ?」
「……誰のせいでしょうねぇ?」
はははっと笑って、慎一郎さんは寝室を出ていった
なんか楽しそうだな、慎一郎さん……
ノロノロと起き上がり、下着と部屋着を身に付け、リビングに行くと、もうそこには、料理が並んでいた
「慎一郎さんすいません。後は私がやりますよ」
「いや、もう終わるから。座って待ってて」
「ありがとう」
そうして待ってたら、慎一郎さんもテーブルについたので、一緒に食べ始めた
「うん、やっぱり美味しい」
「ホント?ありがとう」
慎一郎さんが美味しいと言って、食べてくれるだけで、幸せだ
「そう言えば美智子さんと、家族計画の話をしたって言ってたよね?」
「うん、話しましたよ。あ、夫婦の話、したらダメでした?」
「いや、そういう訳じゃないんだけど、祥子にもう一度確かめておきたくて」
「確かめる?」
慎一郎さんが箸を置いたので、私も箸を置いた
「祥子は、僕が避妊してない事、なんとも思ってない?」
「え?だってそれは、慎一郎さんが……」
「確かに、僕が『家族が欲しいから』って言ったことに、祥子が賛成してくれたからだけど、その会話をした時の状況覚えてる?」
あの時の状況は、忘れるはずがない
と言うか、忘れられるはずがない
だって、私が初めて慎一郎さんに抱かれた時だから
結婚式まであと1ヶ月で、久しぶりに会えることになって、当時慎一郎さんが住んでいたマンションに行った時だった
なんとなく、そんな雰囲気になって、それからまた結婚式まで会えないというのが分かってたから、お互いに我慢できなくなって、慎一郎さんに押し倒された時に言われたのだ
『祥子さん、僕は君との家族が欲しいと思ってる。だから、避妊はしないけど、君はそれでいい?』
この状況で今聞きますか?と思ったけど、なんだかその言葉が胸に響いたので、何も言わず慎一郎さんを抱きしめたのだ
それから、数えるほどしかしてはいないけど、慎一郎さんは避妊をしたことがなかった
「あんな状況で聞いたのが、なんだか卑怯に思えてね……」
慎一郎さんそんなこと思ってたんだ……
「大丈夫だよ、慎一郎さん。スピード結婚だったから、もう少し2人でいたい気持ちもあるけど、私も30歳だし、あと何年かしたら、高齢出産の域に入っちゃうでしょ?それに今、避妊してて、いざって言う時に、授からなかったら、その期間もったいないじゃない?
今、自然にしてて授かったらすごく嬉しいもん」
「祥子……」
「……はい。さ、食べよ?料理冷めちゃうよ」
「うん、そうだね」
「あ、そう言えば……」
私が、ふふふっと思い出し笑いをしてると、慎一郎さんが不思議そうに私を見つめた
「あの時からだよね。慎一郎さんが私のこと『祥子さん』から、『祥子』って呼ぶようになったの」
「ははっ、気づいてたんだ?祥子」
「そりゃ、気づくよ。だって私、嬉しかったもん」
「僕も。やっと祥子を抱けて、嬉しかったよ」
そうして二人で笑いあった
その後はご飯を食べ終わって、後片付けをして、慎一郎さんが
「お風呂一緒に入ろう」
と譲らないので一緒に入って、当然一緒に入るだけじゃ終わらなくて、そのままベットになだれ込んで、
「夜は長いし」
と言ったことを、嫌と言うほど実感した
次の日の土曜日も、二人してベットで過ごし、
「何してんだろうね、僕達」
と二人で笑って、日曜日は久しぶりにデートをした
慎一郎さんがこんなにゆっくり出来る週末はあまりないんだろうなと思うと、離れたくなくて、今までにないくらい、慎一郎さんに甘えた
慎一郎さんもそんな私をこれでもかってくらい、甘やかせてくれた
慎一郎さん、大好き
私はとっても幸せ者です
私は、身体を動かすのさえ辛かった
慎一郎さんは私を抱きしめ、優しくキスをした
「慎一郎さん……」
顔中に慎一郎さんのキスが降ってくる
「慎一郎さん、わたし、もう……」
「うん、分かってる。夜はまだ長いしね」
「今、何時?」
「まだ夜の8時半」
夕方から、何時間やってたんだろう、一体……
しかも、夜はまだ長いって何?
「のど、かわいた……」
「分かった」
慎一郎さんはベットから降りると、下着とパンツを穿いて、部屋を出ていった
「よく動けるなぁ。体力凄い。…って言うか、私が無さすぎなのか」
体を起こそうとしたけれど力が入らず、顔からベットに突っ伏した
「祥子?大丈夫?」
寝室に戻ってきた慎一郎さんが慌てて抱き起こしてくれた
そして、右手で私の肩を抱くように支えてくれた
「ありがとう」
「どう致しまして。はい、お水」
持って来てくれたペットボトルのお水を受け取って、キャップを開けて飲もうとしたら、ヒョイっとペットボトルを奪われた
へっ?と思っていたら慎一郎さんがそのお水を飲んでいる…と思ったら、口移しで私に水を飲ませた
「……っん」
「あ〜あ、こんなに溢して……」
そう言って、私の口から溢れた水を、首筋からすーっと舐めあげた
「し、慎一郎さん!」
「何?まだ飲みたい?」
「い、いや、自分で飲めるから!」
「なんだ、つまんないな」
なんか拗ねてるけど、そこ拗ねるとこ?
それにしても、お腹すいた……
「慎一郎さん、ご飯支度しないと。お腹すいたでしょ?私、お腹ペコペコ」
「そうだね。昼間の内に大体用意出来てたよね?」
「うん、後は温めれば大丈夫」
それにしても、体が動かない……
「そのぐらいなら、僕も出来るから。祥子はゆっくりしてて。体ツライんでしょ?」
「……誰のせいでしょうねぇ?」
はははっと笑って、慎一郎さんは寝室を出ていった
なんか楽しそうだな、慎一郎さん……
ノロノロと起き上がり、下着と部屋着を身に付け、リビングに行くと、もうそこには、料理が並んでいた
「慎一郎さんすいません。後は私がやりますよ」
「いや、もう終わるから。座って待ってて」
「ありがとう」
そうして待ってたら、慎一郎さんもテーブルについたので、一緒に食べ始めた
「うん、やっぱり美味しい」
「ホント?ありがとう」
慎一郎さんが美味しいと言って、食べてくれるだけで、幸せだ
「そう言えば美智子さんと、家族計画の話をしたって言ってたよね?」
「うん、話しましたよ。あ、夫婦の話、したらダメでした?」
「いや、そういう訳じゃないんだけど、祥子にもう一度確かめておきたくて」
「確かめる?」
慎一郎さんが箸を置いたので、私も箸を置いた
「祥子は、僕が避妊してない事、なんとも思ってない?」
「え?だってそれは、慎一郎さんが……」
「確かに、僕が『家族が欲しいから』って言ったことに、祥子が賛成してくれたからだけど、その会話をした時の状況覚えてる?」
あの時の状況は、忘れるはずがない
と言うか、忘れられるはずがない
だって、私が初めて慎一郎さんに抱かれた時だから
結婚式まであと1ヶ月で、久しぶりに会えることになって、当時慎一郎さんが住んでいたマンションに行った時だった
なんとなく、そんな雰囲気になって、それからまた結婚式まで会えないというのが分かってたから、お互いに我慢できなくなって、慎一郎さんに押し倒された時に言われたのだ
『祥子さん、僕は君との家族が欲しいと思ってる。だから、避妊はしないけど、君はそれでいい?』
この状況で今聞きますか?と思ったけど、なんだかその言葉が胸に響いたので、何も言わず慎一郎さんを抱きしめたのだ
それから、数えるほどしかしてはいないけど、慎一郎さんは避妊をしたことがなかった
「あんな状況で聞いたのが、なんだか卑怯に思えてね……」
慎一郎さんそんなこと思ってたんだ……
「大丈夫だよ、慎一郎さん。スピード結婚だったから、もう少し2人でいたい気持ちもあるけど、私も30歳だし、あと何年かしたら、高齢出産の域に入っちゃうでしょ?それに今、避妊してて、いざって言う時に、授からなかったら、その期間もったいないじゃない?
今、自然にしてて授かったらすごく嬉しいもん」
「祥子……」
「……はい。さ、食べよ?料理冷めちゃうよ」
「うん、そうだね」
「あ、そう言えば……」
私が、ふふふっと思い出し笑いをしてると、慎一郎さんが不思議そうに私を見つめた
「あの時からだよね。慎一郎さんが私のこと『祥子さん』から、『祥子』って呼ぶようになったの」
「ははっ、気づいてたんだ?祥子」
「そりゃ、気づくよ。だって私、嬉しかったもん」
「僕も。やっと祥子を抱けて、嬉しかったよ」
そうして二人で笑いあった
その後はご飯を食べ終わって、後片付けをして、慎一郎さんが
「お風呂一緒に入ろう」
と譲らないので一緒に入って、当然一緒に入るだけじゃ終わらなくて、そのままベットになだれ込んで、
「夜は長いし」
と言ったことを、嫌と言うほど実感した
次の日の土曜日も、二人してベットで過ごし、
「何してんだろうね、僕達」
と二人で笑って、日曜日は久しぶりにデートをした
慎一郎さんがこんなにゆっくり出来る週末はあまりないんだろうなと思うと、離れたくなくて、今までにないくらい、慎一郎さんに甘えた
慎一郎さんもそんな私をこれでもかってくらい、甘やかせてくれた
慎一郎さん、大好き
私はとっても幸せ者です