3年間の片思い
放課後
『るかちゃんっ帰ろっ』

放課後になっていつものようにるかちゃんを帰りに誘う。

琉風「あーごめん。今日委員会で帰れない。先帰っといて。」

『えーー。分かった……』

今日はひとりかぁ。

るかちゃんがいなくなってとぼとぼと下駄箱まで向かう。家帰ったらプリン食べよっかなぁ〜?


そんな事を思いながら校門を出ようとすると、人影が見えた。

……え、誰だろ。
こういうときはスルースルー……っと。

幸「あゆ?」
へっ?!
『こ、こうくん?』

幸「これから帰るの?いつも1人?」
『あ、うんん、いつもはるかちゃんと帰ってるんだけど、今日は委員会があるらしくて……』

幸「俺も蓮に用事あるって言われてさー一緒に帰ろー。帰り道同じだし、いい?」

『あ、うんっ』

やったぁ……っ!!
歩き出す。

幸「あゆって何部?」
『えと、帰宅部だよっ』
幸「やっぱり?俺はサッカー部。スタメンで選ばれたんだよ。」

『えっそうなの?!凄いっスタメンなんだ……凄いなぁ』
幸「…ありがと。今度見に来る?」

『えっ行きたいっ!!』
幸「そうだ。明日休みだよね?俺明日休みだから二人でどっかでかける?」

え、え、い、いいいいわゆるッ……デート……?!?!

『ふぇっ?!』
幸「いやだった?」
心配そうな顔をして見てくる幸君。
え、全然。

『寧ろ喜んでっ!!!!』
幸「お、おう。暇してたのか。あ、俺ここで別れるわ。明日9時に時計台の前で待ち合わせ。」

『うんっ』
幸「じゃ、また明日ー。」

『ま、また明日っ!』

うぅっ嬉しすぎるっ!!
家に帰るまで小さなスキップをしながら帰りましたっ!!
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