闇にのまれた光
パートナー紹介
ピーンポーンぴーんぽーん

『……歩と美代か。』
ガチャンッ
ドアまで行き、開けた。
そこには心配そうにソワソワする二人の姿があった。

『どうした?』
歩「大丈夫?あの後連れていかれたよね?!何もされてない?!」

『とにかく入れ。外は寒いだろう?』

歩「あ…うん。お邪魔します。」
美代「お邪魔しまぁ~す」

入ると5人のパートナー達が人間の姿をしてソワソワしていた。

『何やっているんだお前達は。』
クロ「いやはや我らも人間の方がよろしいかと。」

全員が美男美女になっていた。

美代「うわぁっすっごぉいっかわいぃ~!」

カレン「うわぁ?!」
美代が抱きつきに行ったせいでカレンが声を上げた。

『離してやれ、美代』
美代「むぅ~はぁ~い」
二人共座り、パートナー達は別室に行ったのを確認して歩が話し始めた。

歩「何も…されてない?」
『されてない。』
美代「ど、どんな風に言われたぁ…?」

『「どうして魔力を偽っていた」、「お前の目的はなんだ」「苦しかっただろう」「家族が亡くなられたから」など。』

歩「うわぁ…色んなのあるね……」
美代「……ていうか、家族の事普通持ち出す?おかしいんじゃない?」

美代が真顔になってそんなことを言い出した。美代の周りをとりつくのは殺気。

歩「……家族が亡くなられたのとか、そういうの本人の前で言うのはどうかと思うよね。」

『……あぁ。』
こいつらは分かってくれる。
美代「性根腐ってるんじゃなぁい?」

笑いながら目が笑ってませんよ美代。
歩「美代、静まれ。
それにしても、本当驚いたよ。天級は帝王達しか出せないって言われてるのに、一人で5体も出すなんて。

社会問題になる前に何とかしないと。」

『この学園は私の存在を隠すだろう。そこは心配ない。』
歩「これからどうするの?魔術憲兵に入るの?それともこのまま?」

『このままだ。』
美代「そっかぁ……。あっ、まだパートナー会わせてなかったぁ!」

『あぁ…そうだな。パートナー同士まずは知り合わなくては。』

パチッ
5人とも、私の前に現れた。
ハク「呼んだか、月羽」

『あぁ。私の友達の美代と歩だ。そのパートナー達と挨拶を。』

アイン「了解っすよ~」

美代「出ておいで、私のフウ」
フウ「呼んだノ?」
歩「おいで、スーロ。」
スーロ「お呼び…です…か……」


二人は、次の瞬間、固まり膝まづいた。

フウ「ま……まさかっ……
ケツァルコアトル様
ティアマト様
フェニックス様
ドライアド様
ガンダルヴァ様

……っご無礼をお許しくださいませ…っ」

スーロ「お…あい…出来るなど…こ……うえいの…あまり…です……っ」

二人共、震えていた。
それほどまで強い力を持つのが5人なのだ。

クロ「ふぉっふぉっふぉっ力を抜くのですな。」
アイン「堅苦しいのは嫌いっすよぉ~」
カレン「初めてお会いしましたわね。よろしくお願いしますわ。」
ハク「ふむ。よろしく頼む。」
フィア「仲良くしていただきたいですね。」

スーロ「こちら…こ…そっ」

『ん、じゃあそろそろ帰りな。夜も遅い。何かあってからでは大変だからな。』
歩「うん。また明日ね。」
美代「りょーかーい、また明日ねぇ~」

スーロ「し…つれい……いたし……ます……」
フウ「失礼致します…」

ガチャンッ
ふぅ……。本当に今日は疲れる。
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