闇にのまれた光
真実
レン

レン「……っ月羽のパートナー!!
出てきて!!お願いだから……っ!!」

家に帰りつくと、月羽のパートナーをよんだ。

クロ「なんですかな?」

出てきたのはクロ一人。
……一番近くにいたのは、クロだ。

『クロ……どういう事?月羽は何をしようとしてるの?どうして……っどうしてあんなこと……』
クロ「……何のことですかな?」

『月羽がっ!!
人を……人を……殺していた……っどういうこと……?』

月羽の気配を追って路地裏まで来ると、血でまみれた地に立つ俺の妹が居た。

その下には、15の死体。
クロ「それはこの私めが言っていいことではありません。
ただ、この事は月羽様にはお聴きになられないでいただきたく存じます。」



……どうして?
『どうして?』
クロ「月羽様は、貴方様に嫌われる事を拒みます。貴方様に知られたくないのです。自分の汚れた姿を。月羽様は貴方様に嫌われる事を最も恐れる。

きっと、貴方様に聞かれた後には、壊れてしまう。どうか、気をお沈めください。」


『っ……月羽はあんなにも苦しんでいるのに……俺には何も出来ないのか……っ』
クロ「貴方様がおそばにいるだけで、月羽様は強くなれる。正気を保っていられる。それがどれだけ重要か、レン様も知っておられよう。」


クロの目は、俺に全てを任す気だった。
……月羽、どうして君は……あんな道に進んだんだ……?
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