失恋の傷には媚薬を


「……、…っ、」


「…、……っ!」




話し声に気付き、目が覚めた
どれくらい眠っていたのだろう

それより、誰だろう?
ベットから起き上がり
カーテンの隙間から覗いてみる



『…っ、(亮平さんっ!)』



医務室だから
亮平さんがいてもおかしくはない
だが、様子がおかしい

亮平さんの表情が険しい
それに胸ぐらをつかまれている
だれに?と、視線を流すと
その腕は周先生だった



「言ったよな?楓ちゃんを傷つけるなって。お前はあの子を壊す気かっ?」



「傷つけるつもりはない、楓を裏切ってない」



どういうこと?
周先生は亮平さんと顔見知り?
二人の関係がイマイチわからないが
それどころではない状況だ

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