失恋の傷には媚薬を
なんかステキな話だと思った
再会して
また仲良くできるなんて
そう滅多にないことだ
「だから亮平に言ったんだ。楓ちゃんを傷つけるな、中途半端な気持ちなら他を当たれ、て」
『…なんか、すみません』
「俺はさ、楓ちゃんに幸せになってもらいたいんだ。…勝手な気持ちだけど、楓ちゃんの事は妹みたいに思っているんだ」
そうにっこり笑って言ってくれた周先生に
とても嬉しく思う
だって私も兄はいないけど
そう思っていたから
「亮平は俺に約束したんだ、楓ちゃんを傷つけないし、これからウンと笑って甘えさせてやるって」
亮平さんらしい、
そう思う反面
裏切られた傷が疼いてしまう