失恋の傷には媚薬を


だったら早く
この場から去って欲しい

お姉ちゃんが引き止めたくせに
そのつまらなさはそうな態度にイラっとする



『亮平さん、そろそろ』



「そうだね。長居してしまい、すみません」




私たちが立ち上がると
今までつまらなさそうにしていた姉が
慌てて立ち上がり
私たちを止めにかかった



「もう少し、いいでしょ?楓とはずっと会ってなかったの。だからもう少し…」



その言葉に苛立ちを覚える
私と会ってない?
それはお姉ちゃんが原因
それに引き止めておきながら
つまらなさそうにな態度
これ以上、付き合う必要はない
そう思って怒りを口にしようとした時
亮平さんが私を静止
優しい口調で話し出した

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