失恋の傷には媚薬を
姉の復讐


姉の行方不明のことがあり
再認識させられた格差

亮平さんとこの街を出ようと
決意は変わらず
亮平さんが挨拶に行きたいと
言っていたが断った


お父さんとの約束は知っていたが
私も父もそれどころじゃ無い
亮平さんには姉のことは言わず
私から簡単に伝え
引っ越しが済んで
少し落ち着いてからにしようと伝えた




「…わかった。楓が言うならそうしようか」




私の頑なな態度に
何も聞かずに了承してくれた亮平さん
落ち着いたら
きちんと話そうと思う



それから毎日、残りの日々を
亮平さん中心に回っていた

朝、亮平さんが起きる前に起き
ご飯とお弁当を作る
帰宅後も夕食を作り
一緒に食べられるときは食べ
一緒にお風呂に入り
一緒に眠りについた

< 241 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop