失恋の傷には媚薬を
「楓先輩もいなくなっちゃうのか〜」
寂しそうに呟いた里奈
会社へ報告する前に
里奈には伝えていた
泣きながら
喜んでくれた里奈
正直、里奈と離れるのは寂しい
今まで支えてくれた里奈と
最後に時間が許すまで飲もう、と話になり
亮平さんが旅立った、次の土曜日に約束をした
『いつでも遊びにいらっしゃい。なんなら里奈一人くらい面倒みるわよ』
なんて言ってみたりするが
里奈は笑いながら私の心を見透かしている
「そんなラブラブなとこに住めないですよ〜毎日耳栓しても寝不足になりそうだもん」
『な、な、な、なっ。そんなこと、しないわよ』
身体中がカァーッと熱くなる
こんな日常ともあと少し