失恋の傷には媚薬を
図星、だったようだ
発狂しはじめた姉は
手当たり次第、物を投げつけ
グシャグシャにして帰って行った
姉は私がいなくなったから
健ちゃんと結婚できると思ったのだろう
あれ?
姉は何をしにここへ来たのだろう
よくわからないが
もうどうでもいい
早く荷造りを終わらせようと
作業へと取り掛かった
多分、私は
姉に言ってはいけない事をいったのだろう
姉が帰った数時間後
私は冷蔵庫の整理をするため
調理に取り掛かっていた
そして、数日後
突然父からの電話
いつもなら無視していただろう
でも今日は姉が来たから
実家にも行ったのかもしれない
何かあったのかと思い電話に出た
それは予想外の電話だった