失恋の傷には媚薬を
でも、今は違う
お姉ちゃんの本意はわからないけど
お姉ちゃんがいなかったら
私は亮平さんと出会わなかった
もしかしたら健ちゃんと結婚していたかもしれないし、達彦と結婚していたかもしれない
今、こうして
私の事を一番に思ってくれている人と
一緒に居られるのは、お姉ちゃんのおかげだ
「今日はゆっくりしていよう」
そういうと亮平さんは私にキスをする
ゆっくり?
その行動にクスッと笑ってしまう
『ゆっくりと違うよ。のんびり?それも違うか』
キスを受けながら
亮平さんの首へ腕を回す
「なら、イチャイチャだ」
亮平さんの口からイチャイチャなんて言葉が出ると思わず、吹き出してしまう