girls

いつも何気ない顔をして聞いていたのに、
今日は隣に菊川君が居るからか意識してしまう。


私の脇汗かいてないかな、とか。
化粧崩れてないかな、とか。
私の事、隣で意識してくれてるのかな?とか。


いやいやいや!集中集中。
話に熱中しきれてない訳じゃない。
そこまで若さの熱にうなされてる訳でも無いはずだし。
話を聞こう!!

こんな事、普通は言い聞かせないと思った。
菊川君は前を向いている。

私の何が良かったのかしら。

この質問、本来タブー。ダメな女ほど聞いてしまう質問とよくネットでお見かけする。
だから聞かない、けど、聞きたいかも。

それよりつき合いたいって、もしかして出張先とか?外部のテント張りとか照明機材についての説明とかだったらどうしよう。図々しい勘違いは恥ずかしさによる死をもたらしそう。

あ、でも「気にしてないの?」て聞かれたわけだし
やっぱり「恋愛」の事に関してだよね?
思考回路は私の隣の君の事で、混乱を来してる。


君の隣、か。

甘酸っぱい学生時代を思い出しそうになる。
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop