×princess misfortune×
「ほらほら。浅野 聖偉先生のご到着だよ」
怒りに震えるわたしを無視して、樹野くんは意気揚々と家庭科室のドアを開けた。
「浅野さん遅い~」
「鷹楽くんに迎えに来させるとか何様?」
「ハイハイすみませんね……」
樹野くんに連れられて現れたわたしに、例の彼女たちの熱い歓迎。
それを適当に交わしながら、わたしは机に置かれていたエプロンを身につけた。
「じゃあ、今日はクッキーとマカロン作るけど……」
超楽しみぃ~!
とか言って女の子らしくはしゃいでるのは良いけど……、
なんだその獣並みの爪は!?
それに、どっかの成金並みにジャラジャラとつけたアクセサリーはっ!?
「……料理作る気あんの?」
開始五秒でやる気が失せた。
そんなわたしに怪訝そうな面々。
ずっと彼女たちの手元から視線が離れなかったのには気がついたらしい。
「可愛いでしょ~? ゆっこと塗り合いっこしたんだよねぇ?」
「ねぇ? 浅野さんもやったげよっか?」
……違うだろっ。
そこじゃないだろっっ!!
怒りに震えるわたしを無視して、樹野くんは意気揚々と家庭科室のドアを開けた。
「浅野さん遅い~」
「鷹楽くんに迎えに来させるとか何様?」
「ハイハイすみませんね……」
樹野くんに連れられて現れたわたしに、例の彼女たちの熱い歓迎。
それを適当に交わしながら、わたしは机に置かれていたエプロンを身につけた。
「じゃあ、今日はクッキーとマカロン作るけど……」
超楽しみぃ~!
とか言って女の子らしくはしゃいでるのは良いけど……、
なんだその獣並みの爪は!?
それに、どっかの成金並みにジャラジャラとつけたアクセサリーはっ!?
「……料理作る気あんの?」
開始五秒でやる気が失せた。
そんなわたしに怪訝そうな面々。
ずっと彼女たちの手元から視線が離れなかったのには気がついたらしい。
「可愛いでしょ~? ゆっこと塗り合いっこしたんだよねぇ?」
「ねぇ? 浅野さんもやったげよっか?」
……違うだろっ。
そこじゃないだろっっ!!