×princess misfortune×
やっぱり超可愛い~!!


とか言いながら、いつの間にか以前見つけた古伊万里に、レアチーズケーキを盛ってたゆっこ&尋香からそれをひったくる。



「違うお皿に盛ってくるから先に教室行って」



仕方なく二人の尻拭いをするべく、一人家庭科室に引き返した。




適当な皿にレアチーズケーキを盛り直し、古伊万里を洗って元の場所へと戻しとく。



「……あっ」


担任にも分けてやろうって言って、小さい皿に取っておいたフルーツサンドが机の上に忘れられていた……。



みんな誰かが持って言ってくれるって思ってたんだろなぁ~どうせ。



ついでだから、それも届けよう。



そう思って右手に持ったところで、



「……」



何やら違和感を感じる……。



気のせいとかそんな感じのものだとは思うけど……気になる。


あそこだ。


あの、布だらけの奥の部屋。




「ちょっと覗いたら戻ろう」



誰に言うでもなく呟き、先生の分のフルーツサンド片手に足を進める。



恐る恐る部屋を覗き込んでみると……、


「遅い……」

「ギャーーッッ!!」


いきなり腕を引っ張られて、思わず叫んだ。
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