×princess misfortune×
「俺のことほったらかして、高橋とイチャつくなんて……お仕置きされたい?」



気のせいで済ませておけば良かった~!!


って今、全身で後悔してる。


今ほどこのエロサディストの笑顔を怖いって感じたことはない。



担任用のフルーツサンドの小皿はいつの間にか手から無くなっていた。


この際、そんなのどうだっていい。



前よりも大きな紙に大きな字で、



演劇部予約済み
さわらないで!!



って書かれた布の山に再び身を沈めてるわたし。



正確には沈められている。


上から四つん這いでわたしに被さる樹野くんに……。



「お、お仕置きっ!? だいたい! わたしはアンタのものじゃ……いゃっ!!!」


自由にならない手足の代わりに、顔を背けて抵抗したけど……ダメ。



思い切り首の根元に噛みつかれた。



「噛むな!! バカエロサディスト!!」


いつもなら何か一発やらかしたところで離してくれるのに、今日はそうもいかないらしい……。



力で抵抗出来ない代わりに、今度は精一杯声を張り上げてみる。



「噛んだんじゃないよ? 俺のものって印つけたの」

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