×princess misfortune×
親友の実哉
「聖偉ちゃーん!! フルーツサンドにさくらんぼ入れてよ~! ねぇ? ねぇ?」
「種があるからダメ」
「聖偉ちゃんの意地悪ー!! でも、好きぃッッ!!」
お店のど真ん中でわたしに熱烈なハグをかましてくる実哉を無視して、わたしは電卓片手に眉を顰めていた。
つまるところの、買い出し中。
近くの大型のスーパーに、放課後ぞろぞろとやって来たわけだけど……。
「浅野ちゃーん! フルーツサンドにアボガド入れよ~!!」
「ズルいぃぃ! だったら尋香はマカロンに餡入れて欲しいぃ!」
ただでさえ制服の集団ってだけで目立つのに、更にうるさくて仕方ないメンツが揃ってるから状況は最悪。
「却下。ついでにうるさい。帰すよ?」
ひっどーい!!
って、声揃えてるのが更にうるさい……。
しかも、
言い出しっぺの張本人はと言えば……。
人に買い物を押し付けて、高橋くんとお菓子コーナーでくつろいでるのを発見。
ロックオン……。
「あっ。樹野くんがお菓子買ってくれるって」
鷹楽くーんッッ!!
樹野くん目指してまっしぐら。
こうして暴走娘たちを樹野くんへと撃ち込んだ。
「種があるからダメ」
「聖偉ちゃんの意地悪ー!! でも、好きぃッッ!!」
お店のど真ん中でわたしに熱烈なハグをかましてくる実哉を無視して、わたしは電卓片手に眉を顰めていた。
つまるところの、買い出し中。
近くの大型のスーパーに、放課後ぞろぞろとやって来たわけだけど……。
「浅野ちゃーん! フルーツサンドにアボガド入れよ~!!」
「ズルいぃぃ! だったら尋香はマカロンに餡入れて欲しいぃ!」
ただでさえ制服の集団ってだけで目立つのに、更にうるさくて仕方ないメンツが揃ってるから状況は最悪。
「却下。ついでにうるさい。帰すよ?」
ひっどーい!!
って、声揃えてるのが更にうるさい……。
しかも、
言い出しっぺの張本人はと言えば……。
人に買い物を押し付けて、高橋くんとお菓子コーナーでくつろいでるのを発見。
ロックオン……。
「あっ。樹野くんがお菓子買ってくれるって」
鷹楽くーんッッ!!
樹野くん目指してまっしぐら。
こうして暴走娘たちを樹野くんへと撃ち込んだ。