×princess misfortune×
これでゆっくり買い物出来る……。
改めて、必要な物を書き出したメモと電卓をにらめっこ再開。
「聖偉ちゃん」
「っ!!」
振り返ると、ゆっこ&尋香と一緒に樹野くんの方へ突っ走ったのかと思ってた実哉が笑顔で立っていた。
「実哉は樹野くんよりもお菓子よりも聖偉ちゃんが好きぃ!! だから行かないのっ!!」
こう言って案の定、わたしの腕にピョンピョン飛びついてきた。
まぁ、荷物持ちでもさせよ。
そう思って、足元に置いていた買い物カゴを手に取った時だった。
「聖偉ちゃーん!! マンゴーあるよー!!」
さっきまで腕にまとわりついてた実哉は、気がつけば数メートル先でマンゴーをブンブン振り回していた。
一個三千円を無防備に振り回す実哉に、わたしは慌てて止めに向かった。
……荷物持ちはいい。
……樹野くんの方にも行かなくていい。
とにかく、
何も触らず、わたしの傍に居て……お願い……。
改めて、必要な物を書き出したメモと電卓をにらめっこ再開。
「聖偉ちゃん」
「っ!!」
振り返ると、ゆっこ&尋香と一緒に樹野くんの方へ突っ走ったのかと思ってた実哉が笑顔で立っていた。
「実哉は樹野くんよりもお菓子よりも聖偉ちゃんが好きぃ!! だから行かないのっ!!」
こう言って案の定、わたしの腕にピョンピョン飛びついてきた。
まぁ、荷物持ちでもさせよ。
そう思って、足元に置いていた買い物カゴを手に取った時だった。
「聖偉ちゃーん!! マンゴーあるよー!!」
さっきまで腕にまとわりついてた実哉は、気がつけば数メートル先でマンゴーをブンブン振り回していた。
一個三千円を無防備に振り回す実哉に、わたしは慌てて止めに向かった。
……荷物持ちはいい。
……樹野くんの方にも行かなくていい。
とにかく、
何も触らず、わたしの傍に居て……お願い……。