×princess misfortune×
やむを得ない共犯の甲斐あって、実力テストは好感触。
朝のことなんてすっかり忘れて、埋まりに埋まった答案に大満足していた。
「聖偉ちゃ~ん。実哉(みや)が追試になったら付き合ってねぇぇぇ」
SHR前の空き時間。
こう言いながら内股で駆け寄ってきた彼女、実哉は唯一の友達。
派手に染めた金髪を高い位置で二つくくりにして、
短いスカートに、何故かニーハイソックスが彼女のポリシー。
目がクリクリで唇はプルプルで……、可愛いけど頭は悪そうな出で立ち。
実際悪いんだけど……。
それでも、気を遣わないで居られるから友達で居られる。
「ヤだ」
泣き付く実哉をバッサリ切り捨てたわたしに、
「聖偉ちゃん冷たいーー!! でも、好きぃぃ!!」
泣いたかと思えば、すぐに笑ってわたしにギューギュー抱きついてくる。
一人でやたら騒がしい彼女と、静かにしてるけどデカい態度が鬱陶しいわたしは、完全にクラスから浮いてるイロモノ。
それでも、少なくとも男子からの評判は悪くない。
だから余計に女子たちにひがまれるんだけど……。
そんなの両方無視。
朝のことなんてすっかり忘れて、埋まりに埋まった答案に大満足していた。
「聖偉ちゃ~ん。実哉(みや)が追試になったら付き合ってねぇぇぇ」
SHR前の空き時間。
こう言いながら内股で駆け寄ってきた彼女、実哉は唯一の友達。
派手に染めた金髪を高い位置で二つくくりにして、
短いスカートに、何故かニーハイソックスが彼女のポリシー。
目がクリクリで唇はプルプルで……、可愛いけど頭は悪そうな出で立ち。
実際悪いんだけど……。
それでも、気を遣わないで居られるから友達で居られる。
「ヤだ」
泣き付く実哉をバッサリ切り捨てたわたしに、
「聖偉ちゃん冷たいーー!! でも、好きぃぃ!!」
泣いたかと思えば、すぐに笑ってわたしにギューギュー抱きついてくる。
一人でやたら騒がしい彼女と、静かにしてるけどデカい態度が鬱陶しいわたしは、完全にクラスから浮いてるイロモノ。
それでも、少なくとも男子からの評判は悪くない。
だから余計に女子たちにひがまれるんだけど……。
そんなの両方無視。