×princess misfortune×
いよいよ文化祭当日
気がつけば待ち遠しかった朝。
文化祭当日。
「聖偉ちゃんっ!!!!」
「浅野ちゃーんっっ!!」
二日ぶりに登校してきたわたしは、実哉率いるゆっこ&尋香に朝から埋もれている……。
ケーキやフルーツサンドなんかの下準備をしようと早めに来たのに、
綺麗に飾り付けされた教室には、ほとんどの人が登校してきていた。
最終確認したり、
店番の順番確認したり、
自主的に作ったっていう宣伝用のポスターを用意してたり……。
「浅野さんが謹慎の間、樹野くんが徹底的に仕切ってたんだよ~」
いつの間にか、わたしの真横に詰め寄って来ていた沢田さんがニヤニヤしながら耳打ちしてきた。
その笑顔の意図するところがわからず、わたしは怪訝な顔で首を傾げた。
「浅野さんが来たときに心配しないようにって…………愛されてるねぇ~」
沢田さんのニヤニヤは、イヤらしいニタニタ笑いに変わってわたしを見つめている。
「愛っ!? 違っ!!」
「照れない照れない~」
必死で否定するわたしを、にこやかにあしらう沢田さん……。
わたしこの人……樹野くん並に苦手かも……。
文化祭当日。
「聖偉ちゃんっ!!!!」
「浅野ちゃーんっっ!!」
二日ぶりに登校してきたわたしは、実哉率いるゆっこ&尋香に朝から埋もれている……。
ケーキやフルーツサンドなんかの下準備をしようと早めに来たのに、
綺麗に飾り付けされた教室には、ほとんどの人が登校してきていた。
最終確認したり、
店番の順番確認したり、
自主的に作ったっていう宣伝用のポスターを用意してたり……。
「浅野さんが謹慎の間、樹野くんが徹底的に仕切ってたんだよ~」
いつの間にか、わたしの真横に詰め寄って来ていた沢田さんがニヤニヤしながら耳打ちしてきた。
その笑顔の意図するところがわからず、わたしは怪訝な顔で首を傾げた。
「浅野さんが来たときに心配しないようにって…………愛されてるねぇ~」
沢田さんのニヤニヤは、イヤらしいニタニタ笑いに変わってわたしを見つめている。
「愛っ!? 違っ!!」
「照れない照れない~」
必死で否定するわたしを、にこやかにあしらう沢田さん……。
わたしこの人……樹野くん並に苦手かも……。