×princess misfortune×
「……らっしゃいませ」
文化祭開始から早十分。
最初にやってきた二人組の女子は、足を踏み入れるなり吹き出していた。
それもそのはず……、
沢田さんが出した提案。
「女子が無理なら男子がやればいいのよ。ウェイトレス」
にっこり笑う沢田さんの一言に、男子たちは顔面蒼白で固まっていた……。
それでも、
三日前の件や実哉のことで団結したクラスに水を差すことが出来なかったみたい。
誰一人文句も言わないで、女子の為に用意したピンクのフリフリエプロンを身に纏っていった……。
しかも、
「髪の毛はこれ!」
「チーク塗ったげる~!」
ピンクの男子だらけになった教室に、女子たちのテンションが斜め右に上がっていったから……さぁ、大変。
髪の毛がちょっと長い子はヒラヒラのリボンがついたゴムで髪を括られ、
チークやアイカラーを惜しみなく顔に塗られていく……。
せっかくわたしたちの為にピンクになってくれたのに……、
こんなヒドい有り様にまでさせて……。
文化祭開始から早十分。
最初にやってきた二人組の女子は、足を踏み入れるなり吹き出していた。
それもそのはず……、
沢田さんが出した提案。
「女子が無理なら男子がやればいいのよ。ウェイトレス」
にっこり笑う沢田さんの一言に、男子たちは顔面蒼白で固まっていた……。
それでも、
三日前の件や実哉のことで団結したクラスに水を差すことが出来なかったみたい。
誰一人文句も言わないで、女子の為に用意したピンクのフリフリエプロンを身に纏っていった……。
しかも、
「髪の毛はこれ!」
「チーク塗ったげる~!」
ピンクの男子だらけになった教室に、女子たちのテンションが斜め右に上がっていったから……さぁ、大変。
髪の毛がちょっと長い子はヒラヒラのリボンがついたゴムで髪を括られ、
チークやアイカラーを惜しみなく顔に塗られていく……。
せっかくわたしたちの為にピンクになってくれたのに……、
こんなヒドい有り様にまでさせて……。