×princess misfortune×
番外編「ちょっと付き合って?」
沢田 実草(みくさ)。
やや気の強めな姉御肌気質のクラスメート。
ある日突然。
彼女はこう言って俺に近付いてきた。
「ねぇ。ちょっと付き合って?」
言われてついていった先は、ケーキバイキングだった。
見るからに甘ったるいケーキの中で、食えてもコーヒーゼリーが限界な俺の目の前で、
「……まあまあね」
って言いながら、彼女は十個近くのケーキをたいらげた。
「ねぇ。ちょっと付き合って?」
言われてついていった先は、服屋だった。
「どっちがいい?」
なんて言いながら二着のスカートを差し出してきたので、
彼女に似合いそうなモスグリーンを指差したら、
「わたしスカート履かないのよねぇ」
って言いながら結局どちらも買わずに店を後にした。
「ねぇ。ちょっと付き合って?」
言われてついていった先は、雑貨屋だった。
完全に放置されてしまった俺が、何の気なしに手元にあった抱き枕を触っていると、
「ちょっと~手つきがヤらしい~」
とか言いながらニヤついている彼女がいた。
やや気の強めな姉御肌気質のクラスメート。
ある日突然。
彼女はこう言って俺に近付いてきた。
「ねぇ。ちょっと付き合って?」
言われてついていった先は、ケーキバイキングだった。
見るからに甘ったるいケーキの中で、食えてもコーヒーゼリーが限界な俺の目の前で、
「……まあまあね」
って言いながら、彼女は十個近くのケーキをたいらげた。
「ねぇ。ちょっと付き合って?」
言われてついていった先は、服屋だった。
「どっちがいい?」
なんて言いながら二着のスカートを差し出してきたので、
彼女に似合いそうなモスグリーンを指差したら、
「わたしスカート履かないのよねぇ」
って言いながら結局どちらも買わずに店を後にした。
「ねぇ。ちょっと付き合って?」
言われてついていった先は、雑貨屋だった。
完全に放置されてしまった俺が、何の気なしに手元にあった抱き枕を触っていると、
「ちょっと~手つきがヤらしい~」
とか言いながらニヤついている彼女がいた。