×princess misfortune×
いきなり現れた沢田に面食らっている俺に、
「ほらっ。受け取ったら十倍返し必至の誕生日プレゼント」
こう言って彼女が差し出したのは、大中小それぞれの紙袋三つ。
沢田に薦められるまま開けていくと、
「あっ……」
大から出てきたのは抱き枕。
中から出てきたのは手作りのコーヒーゼリー。
小から出てきたのはアクション映画のDVDだった。
もちろん、どれもこれもに見覚えがある。
目を丸くする俺に、
「誕生日ケーキにしようと思ったけど、高橋ケーキ嫌いみたいだからさ。浅野さんに教えてもらったの。コーヒーゼリー」
そのためにケーキバイキングなんかに連れてったのか……。
「じゃあ、色々連れまわしたのも……」
抱き枕にアクション映画……。
どちらも俺が興味を示してたもの。
「普通に聞いても芸がないでしょ?」
なんて言いながら、ちょっと俯く彼女の顔はほのかに赤い。
下ろした手にぐっと握られていた沢田の携帯。
そこには一昨日俺がゲーセンで取ったブタのストラップ。
よく見れば見覚えのあるモスグリーンのスカートも履いている。
「ほらっ。受け取ったら十倍返し必至の誕生日プレゼント」
こう言って彼女が差し出したのは、大中小それぞれの紙袋三つ。
沢田に薦められるまま開けていくと、
「あっ……」
大から出てきたのは抱き枕。
中から出てきたのは手作りのコーヒーゼリー。
小から出てきたのはアクション映画のDVDだった。
もちろん、どれもこれもに見覚えがある。
目を丸くする俺に、
「誕生日ケーキにしようと思ったけど、高橋ケーキ嫌いみたいだからさ。浅野さんに教えてもらったの。コーヒーゼリー」
そのためにケーキバイキングなんかに連れてったのか……。
「じゃあ、色々連れまわしたのも……」
抱き枕にアクション映画……。
どちらも俺が興味を示してたもの。
「普通に聞いても芸がないでしょ?」
なんて言いながら、ちょっと俯く彼女の顔はほのかに赤い。
下ろした手にぐっと握られていた沢田の携帯。
そこには一昨日俺がゲーセンで取ったブタのストラップ。
よく見れば見覚えのあるモスグリーンのスカートも履いている。