風に乗った桜には。
まるで、私の存在を拒否されているかのようで。

それほど、君の存在が私の中で大きくなって。


桜の中で赤く光る目も、

雪のように綻ぶあの笑顔も。

ふわりと、風に乗って揺れる色素の薄いベージュの髪も。

もう見れなくて。

悲しくて。



君が死んじゃったんじゃないかと思った。





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