Marriage Knot

でも、彼の笑顔を思い出しながらかぎ針編みをしていると、そんな恐怖はどこかへ飛び去ってしまう。編み物があれば、きっと大丈夫。糸が、私と桐哉さんをつないでくれる。そんな根拠のない自信が、いつの間にか私の支えになっていた。

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