Marriage Knot
「僕のパートナーになってください。結さんの夢は、僕が支えます」
「え……?それは、もしかして」
「こういうことです」
桐哉さんは、胸ポケットに入れていたものを取り出し、私の手をとって指にはめた。それは、丹念に細めの白い糸で編まれたシンブルだった。桐哉さんの胸で温められたシンブルは、突然の告白の言葉をしっとりとしたぬくもりで包んでくれた。
「結さんが書いてくれた編み図で作ったシンブルです。覚えていますか?シンギング・ヒニーというケーキにまつわる言い伝えを。ケーキの中からシンブルを見つけた女の子は」
「え……?それは、もしかして」
「こういうことです」
桐哉さんは、胸ポケットに入れていたものを取り出し、私の手をとって指にはめた。それは、丹念に細めの白い糸で編まれたシンブルだった。桐哉さんの胸で温められたシンブルは、突然の告白の言葉をしっとりとしたぬくもりで包んでくれた。
「結さんが書いてくれた編み図で作ったシンブルです。覚えていますか?シンギング・ヒニーというケーキにまつわる言い伝えを。ケーキの中からシンブルを見つけた女の子は」