* switch *
そっと部屋を抜け出し 落ち着く為に 冷蔵庫の中のペットボトルの水を飲む…

さっきより 平常心を取り戻した私は お兄ちゃんの部屋に行く

部屋に入ると 翔君がいて お兄ちゃんの私に話し掛けてくる

「結弦…お前どこ行ってたんだよ?」

見てたとも言えず、今のこの状況もよく考えるとあり得ない…

「別にベランダで考え事だよ…」

「そう。なぁお前…本気になった事ある?」

「何だよそれ?」

お兄ちゃんなら こう言うかな?言葉のチョイスが 中々難しい…

「いや、聞いてみただけ…」

「変なやつ…俺 酔いが回ってクラクラするから、もう寝るよ…お前は?」

口から言葉が割りと出て来て 安心していると…

「お前、さっき月夢ちゃんの部屋で何してたんだ?」

え?翔君がそれ聞く?

「月夢が電気の調子が悪いって言うから 見てあげたけど 何だよ?」

「そうなのか?中々部屋に入ったきり 戻らないから 何か気になってさ…」

「あぁ、可愛い月夢 襲ってるとでも思った?俺 あいつの兄だけど?」

「///別に…俺も酒がいつもより回ったかも?もう寝るわ…」

って事は…ベッドは1つ
辛うじて ダブルの大き目のベッドで二人並んで眠る…

って…眠れる訳ない!ドキドキしたら また下の別人格のモノが 変になるからやだ…

ドキドキしないように思うとドキドキして、眠れない夜を迎えながら、私とお兄ちゃんは いつの間にか 元の姿にお互い変わって 朝を迎えた



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