* switch *
部屋で落ち付いた後 とりあえず順番にシャワーをする為にバスルームに行く。今から二人暮らしというけれど、私はどこで寝るんだろ?

まさか翔君と同じベッドという訳にはいかない。ソファーで?

難しい顔をしてシャワーを終えて部屋に戻ると 翔君に呼び止められる…

「どうしたの月夢?何か困った事でもあるの?」

「///うん。あのね…私はどこで寝るのかな?って思って…」

「ああ、その事ね。それは当然一緒に俺のベッドだよ。俺 月夢を抱き枕にするつもりだから心配しなくても大丈夫だよ…」

はい?抱き枕?そんなの…ドキドキし過ぎて 眠れないよ…

「///無理無理…翔君 私は無理だよ。」

「何で?とりあえず俺シャワー浴びるから 少し待っててよ。冷蔵庫の中に飲み物あるから 適当に飲んでて。」

翔君は平気なの?好きな人の側なんだよ…。
私 今でも想像だけでも 胸が破裂しそうなほど苦しいのに、実際抱き枕とか 密着半端ない状態だと ショック死するんじゃない?

あれこれ考え喉が渇き 冷蔵庫の中のカラフルな缶ジュースを ごくごくと飲む。冷えていて 火照った体と頭に染み渡る…

私はジュースだと思って飲んでいたモノは 翔君がお気に入りのカクテル系のお酒だった事は知らないから さっきより体が火照る。

「あれ?おかしいな…ふぁ~とするし。暑い…」

月夢は 上下のモコモコ部屋着を着ていたのだが、下はショートパンツなので暑くはないが、上がパーカー。

頭の回転がガクンと遅くなり ノロノロとパーカーを脱ぐ。レースのキャミ姿の月夢は ソファーに雪崩込む様に やっと座った。


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