* switch *
翔~version

急いでシャワーを浴びて 部屋に戻ると…あれ月夢は?あ、ソファーにいた…

あ~でも ダメなやつだ…

月夢 何もしなくても俺のエロスイッチ直ぐにONなのに何これ?

赤い火照った体に トロンとした目で俺を見てくる。

「///翔君 お帰りなさい…」

「///ああ…ただいま」

新婚の帰って来たよの時の挨拶みたいな掛け合いに また俺はイチイチ反応して…

おまけに その可愛い格好は何?俺試されてる?我慢大会?何の試練?

ヤバい条件しかない状況の月夢。なのに…本人はポワ~ンとして…俺を見つめるとか…マジで止めて…。無自覚で俺を苛めないで…

「///翔君、髪濡れてるよ…私が乾かしてあげる…」

ああ 更に追い討ちを掛ける最強天然小悪魔…。俺の息を簡単に止める術を 簡単に手に入れている強者。

「ああ、お願いしちゃおっか…。月夢のも乾かしてあげるね。」

「///ん~翔君はいつも優しいね。私ね優しい人が大好きなの…」

///ドクン…
ダメだ…

爆弾投下…

月夢、お前はもう自分から俺のテリトリーを破り 無力な俺をいたぶり 極限の貞操を壊すんだ?

俺の無欲なまでの頑張りは無視され、理性はペラペラの紙より薄い。

「///翔君 チュウして?」

はい…リッター振り切れた…
この優しい小悪魔は…俺をどこまでも甘く切なく揺さぶり 更に夢中にする厄介な俺の可愛い彼女…

結弦との男の約束を守る為に、俺は我慢…今日 明日と地獄の甘い時間が始まったのを 月夢は知らないでいた…


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