* switch *
翔君から連絡が来て 一緒に家に帰る。

お兄ちゃんに会うのは やっぱり1人だと勇気がいるし、まだその面と向かって話すのは怖い。

だから 家に帰って人が1人でも多い今日は都合が良い気がした。

「月夢 何か差し入れ持って行こうか?」

「う~ん、その専務の月都君は 何が好きとかわかる?」

「///月都君とか 気安く呼ぶなよ…」

「え~翔君、私月都君の名字知らないから…教えて///」

「///深山月都(みやまらいと)だよ。」

「深山さんだね。翔君は深山専務って呼んでるの?」

「社内では専務。プライベートでは月都。大学の頃からの付き合いなんだよ…。」

「専務って事は?」

「ああ、深山商事…M'sコーポレーションの御曹司だよ」

「翔君の会社の御曹司…」

「あいつ、ああ見えて 俺と同い年だよ…。」

「絶対見えないよね、私 深山さん年下だと思ってたし。」

「そうだよな。あいつアイドル顔してるし、モテモテだよ。」

だから この前みたいに 女の子が深山さんを追い掛けてたんだ…。あんまりモテるのも 考えもんだな。でも、翔君も負けてないと思うんだけど…

チラリと翔君を見つめる…

「ん?月夢どうした?」

「モテるのは翔君もだと思って…」

「あ~、俺は別に。俺1人だけにモテたいから…」

じっと熱い眼差しで私を見る翔君。

「///私だけ?」

「///ああ。」

チュッとキスを落とす素敵男子に月夢は…
キュンキュンが止まらないのであった。



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