* switch *
朝起きて 直ぐに翔君がTVを付けていた。

『超アイドル級 理系女!』のタイトルが付いているニュースが放送されていて びっくりした。

「あ~あ、やっぱそうなるか…月夢 これから普通の生活無理だからね…。」

「翔君驚かさないで。嘘…あれ本当に私なの?」

「ああ、月夢だよ。実際の方がもっと可愛いけど…。」

「今日は自宅待機だけど、明日からどうしたらいいんだろ?」

「月夢、当分休み貰えないのか?」

「えっ、今実験中の試作は 長くは放置出来ないから 後で課長に電話して聞いてみるよ。」

「俺 会社に行くけど、外には出ない事。それと、誰が来ても扉を開けちゃダメだからね。俺以外絶対ダメ…わかった?」

「///わかった…」

「じゃあ、大人しくいてよ月夢…行ってきます…」

あっ…

「翔君、ちょっと待って///」

翔君のネクタイを直し 背伸びをしてキスをした。

「///ヤバっ。月夢、不意打ちはやめて…」

翔君が抱き付いてきて もう一度キス…

「あ~、朝から夢みたいに幸せ///会社に行きたくないよ。」

「翔君、行ってらっしゃい。帰って来るの待っているね。」

ちゅっ。とまたキスをされ

「月夢早く帰るから…行って来ます。」

扉が閉まった途端 寂しくなる。元気なのに仕事に行けないなんて…。

洗い物をして、洗濯機を回してる間に 掃除機を掛けて、家事をして時間を紛らわす。

私 やれば出来るんだと思った。いつもお兄ちゃんがしてくれていた家事。これからは、もう少し家のお手伝いもしようと、こんな時なのに考えていた。



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