* switch *
家事も終わり 会社に電話する事を思い出した。

「あっ朝倉です。お疲れ様です。課長はいらっしゃいます?」

「えっ…。」

話を聞いて 朝から信じられない事態になっていたみたいだ。

課の人達は 朝から会社のエントランスに入るのも大変だったみたいで、色々な取材の人達でごった返していたとの事だ。

電話での問い合わせも多く 対応に四苦八苦しているらしい。

「朝倉さん 自宅待機で正解だよ!TVクルーしつこく朝倉さんの事 見つけようとして 躍起になってるから…。あっ課長が来たから変わるね。」

「朝倉お疲れ。お前の仕事 志木に電話でも引き継ぎ出来るか?」

え?どうしてなの?

「課長…志木君に任せてしまうのですか?」

「取材の熱が冷めるまで、今週はとりあえず休みを取れ。ここは今ヤバい状態だ。お前今自宅か?」

「自宅ではありません。兄の知り合いの所にいます。」

「それがいい。多分自宅にもパパラッチは行ってるだろうし。とりあえず、来週月曜日に会社に来い。それまで公休だからゆっくり休め。わかったな。志木と変わるな。」

「朝倉、お疲れ。大変な事に巻き込まれたね。大丈夫?俺ですら 取材の餌食なんだから 朝倉休んで良かったよ。」

「志木君、私ね月曜出社命令になった。だからね 今進めてる試作の培養 絶対に放置しない様にお願い。私のパソコンの中にあるデータを見て、計算して出来る?」

「ああ、あの計算朝倉しか出来ないと思うんだけど、メールで計算式書いて貰ってもいい?」

「わかった。また行き詰まったら 電話してきてね。絶対、殺さない様に増やしてよ。」

「荷が重いけど頑張るよ。朝倉早く出社出来るといいな…いないと俺が死ぬかも///」

「どうしたの志木君?月曜日になったら会えるよ。だから死んじゃダメ。バカ///」

「///もう紛らわしいな。まぁ仕方ないか…じゃあ、また連絡するね…」

会社の状況は何となく把握した。今日から休みだなんて…こんなゆっくり出来るなら、旅行とかに行きたいなぁ…

お気楽天然は心は自由なので 周りばかりが大変であり 本人はのほほんとしていて旅行するなら何処かな?なんて考えていたのであった…


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