* switch *
する事がない。

翔君の部屋をウロウロする。
TVにも飽きちゃったし、何しょうかな?

ぼぉ~としていたら携帯に着信が鳴る。

「もしもし、あっお兄ちゃん。うん、今度会社に行くのは月曜日だよ。」

お昼休みに お兄ちゃんがTVで また昨日の映像が流れていたと心配になって 掛けてきてくれた。

「月夢。お前月曜日から元の姿に戻れよ。可愛さが半端ないお前は みんなの毒だよ。超可愛い姿は 家にいるだけにしとけ。」

すごく理不尽な事を言われ 悲しくなる。せっかく、お洒落して 可愛く見られたくて変わったのに…

「月夢、大丈夫か?」

「お兄ちゃん、どうして?」

「マスコミには 本当に参るよ。こっちのプライバシーなんて 全くお構い無し。土足で踏み込んで来て 後は知らんぷり。お前を俺ん時みたいに 巻き込まれたくない。」

「でも…」

「月夢が元から可愛いのは、俺や翔は昔からわかってんだから 今の姿じゃなくても、月夢自身が好きなんだ…わかって、全ての事からお前を守りたいんだ。」

「お兄ちゃん…。」

お兄ちゃんから 強い思いを受け

「わかった。お兄ちゃんありがとう。外に出る時は、変装というか わざとイケテない女子になるよ。」

「それもまた 俺には 萌えなんだけどな…」

ちょっとおかしな事をいうお兄ちゃん、だけど…月曜出勤からの心積もりが 少しだけ出来た。





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