* switch *
部屋に入ると 鍵をきっちりと締める翔君。

「月夢、どういう事?教えて?」

切羽詰まった感じで 抱きしめながら私に聞いてくる。

浴衣の翔君の色気は 見詰めるのも恥ずかしい位 駄々漏れで目を合わせられない。

「///翔君のせいだよ。」

「何がだよ?」

「///あの場所で 翔君が女の人に話してたから 行けなかったの…」

「///あの二人が 勝手にガンガン話して来てただけだよ。」

そうなの?じゃあ私と同じだよ…

「翔君ごめんね。早く翔君の側に行けば良かった…。」

「俺こそ もっと早く月夢を見つけられたら良かったな、ごめんな…」

翔君の顔が赤い。

「///月夢が綺麗過ぎて困る。もっと顔も見せて…俺だけに。」

頬を両手で覆われ 目と目を無理矢理に翔君にLOCK ON。

私の大好きな漆喰の黒の瞳が私だけを見ていて、キュンとする…

「///浴衣すごく似合っている。こんな月夢、絶対 男でも女でも誰だって綺麗だと思うだろ?反則だよ。ねえ 脱がせていい?」

それって やっぱり?

「月夢の全てを俺の物にしなきゃ心配で仕方ない。俺の理性より、俺のメンタルが持ちそうにないんだけど?」

「///」

恥ずかしくて だけど前から決めていた。私の初めては 翔君だと。

だから 私は自分から翔君にキスする。私の初めてをあなたに捧げるというswitchを…




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