* switch *
俺がいる────

これはやっぱり夢なのか?さっきのやけに生々しいキスも夢だったのか?


「お兄ちゃんと…またキスしちゃった///」

えっと?

念のため 頬をつねると 痛いし、いつもより柔らかい感触の肌…。

いや待て…「お兄ちゃんと、またキスした?」

「は?」

「月夢は 結弦とキスするとは…?キツいな、やっぱ…」


「は?これって…まさか─────」

「お兄ちゃんと私がswitch状態だよ。」


俺の声の月夢の話し方とか、かなりキモい…。しかも 好きな月夢の顔がない。


「鏡だ…。」


俺は焦って、洗面所へと行く。目線がかなり低く、違和感が半端ない。

洗面所の鏡に映る月夢は 変装こそしているが、俺の好きな月夢だった…



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