* switch *
「もうKENったら、可愛い子に見境いないんだけら…翔にバレたら大変よ。」


フフ…と汐俚さんは嬉しそう。


私は思考能力がストップしてしまい、その間にまたキスをされてしまった…

何とか席に付き メニューを見て 目が回った。

あり得ない…ここは日本ではないの?確かに オーナーは日本人場慣れをしたハーフ?みたいだけれど…私には理解し難い。


「汐俚…この子可愛い過ぎだね。翔の彼女だって?俺にくれないかな?」

「それはダメなんじゃない?翔、マジで本気みたいだからね…」

「そっか。翔には若さでは負けてるしな…。」

「あの…私は翔君が一番好きなんです。それと 私は物ではないです。」

「ヒュ~。汐俚居たね。ここにも…。」

「そうね///」

「昔の君を見てるみたいだよ…。僕は、今でも気持ちは昔のままだよ…。」

「もう嘘ばっかり///行動と言葉が違う人って、やっぱり信用出来ない。」

「汐俚も昔と全然ぶれてないのがやっぱいい。俺の初恋のあこがれの人だよ。」


えっ…汐俚さんとオーナーって 昔からの幼なじみ?だからすごく仲が良いのかな?


「お二人は素敵な関係なんですね。」

「そう見える?俺も随分と牙を無くしたみたいだな、ハハ…。」


若い頃は やんちゃそうなオーナーだ、イケメンだし…。でも私にキスするのだけは止めて欲しい。

「KEN、月夢ちゃんにキスした分 最高の美味しいあなたの気持ちを形で頂けるの期待してるからね。」


と汐俚さんはKENさんにウインクする。


「当然、他のやつなんか目移りしない位、メロメロにしてやるから覚悟しとけ!」


どんな会話?何の話?訳がわからない…私の疑問だけが放置されたまま KENさんはVIPルームを出て行ったのであった…



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